きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

女王決定戦

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日曜は、東京競馬場で春の女王決定戦ヴィクトリアマイルが行われます。創設は2006年になります。以前まで限定されていた春の牝馬路線の拡充と牝馬の競走馬としての価値を高めるために創設されたのがヴィクトリアマイルです。今年で17回目の歴史を刻みます。

昨年は1番人気グランアレグリアが優勝しました。前走大阪杯での三冠馬との激突後、得意のマイル路線に戻ったグランアレグリアは、最後の直線で2着以下を4馬身突き放し女傑の力を魅せつけた勝利となりました。

今年のヴィクトリアマイルは18頭の出走となりました。過去10年の枠順傾向を探ると、
1枠 : 0-0-4
2枠 : 2-1-2
3枠 : 3-0-1
4枠 : 0-3-0
5枠 : 0-3-0
6枠 : 3-0-0
7枠 : 2-0-1
8枠 : 0-3-2
となっています。年ごとに内、外、中いずれの枠順からも馬券対象となり、枠番からは傾向がさぐりにくく、展開も直線外から一気の末脚で追い込んでくるケースもあれば、馬場内側から抜け出すケースもあり、枠順・展開ともに傾向がつかみにくいところがあります。
ヴィクトリアマイルは前年上位馬のリピーターの好走が多いレースとしても知られています。昨年はサウンドキアラ1頭のみが2019年に引き続いての出走で結果11着でしたが、今年は、マジックキャッスル(昨年5番人気3着)、レシステンシア(昨年2番人気6着)、デゼル(昨年4番人気8着)、テルツェット(昨年3番人気14着)の4頭が昨年に引き続いての出走となりました。このあたりの馬を抑えておいてもよさそうです。

土曜時点のオッズでは、レイパパレが4.2倍、ソダシが5.9倍、デアリングタクトが6.5倍、ソングラインが6.7倍、ファインルージュが7.8倍、レシステンシアが9.8倍、アンドヴァラナウトが18.8倍、テルツェットが25.3倍、アカイイトが30.0倍、メイショウミモザが30.2倍、マジックキャッスルが33.7倍、ディヴィーナが34.3倍、デゼルが36.7倍、ミスニューヨークが42.4倍、クリノプレミアムが47.5倍、シャドウディーヴァが76.0倍、アブレイズが124.9倍、ローザノワールが135.5倍となっています。

今年はレイパパレ、ソダシ、レシステンシア、アカイイトのG1馬に1年ぶりの復帰戦となる牝馬三冠馬デアリングタクト、G1戦線でも実績のある馬多数と、実力伯仲のメンバーが揃いました。春の女王の座を射止めるのはどの馬になるでしょうか。

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