きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

広がる日本由来の血

4月15日は、石栗龍彦 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
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イギリスでエリザベス女王が生産・所有するディープインパクト産駒エデュケーターが今季の始動戦を競り勝ったという嬉しいニュースが飛び込んで来ました。ご存じのように、ディープインパクトの曽祖母ハイクレアは英1000ギニーと仏オークスのクラシック二冠を女王にプレゼントして、女王の思い入れもひときわ深い英王室の宝物のような血統です。女王ご自身の強い願いで母ディプロマ(父ドバウィ)をはるばる日本へと送り込み、ディープインパクトを2年連続して交配させ、初仔の牝馬ポートフォリオは日本で生まれイギリスに帰って名門サー・マイケル・スタウト厩舎で2勝を上げる活躍を見せています。エデュケーターもこれで2勝目を上げ、ブックメーカーでは早速ダービーの伏兵として注目しているようです。今年の女王はリーチフォーザムーンという有力馬もお持ちで、即位70周年の記念すべきプラチナイヤーが一層盛り上がりそうです。

ヨーロッパにおけるディープインパクト後継馬として大きな期待を集めているサクソンウォリアーは、初年度産駒が初出走初勝利と幸先の良いスタートを切っています。そのウォリアーを育てたエイダン・オブライエン厩舎には昨年のオークスで衝撃的な圧勝を飾ったスノーフォールの全弟ニューファンドランドが既走馬相手のデビュー戦を一叩きしてクラシック本番を目指します。牝馬のオンリーはデビュー戦はクビだけ惜敗しましたが、素質の確かさは英愛1000ギニーを連勝した母ウィンター譲り、遠からず良血を目覚めさせるでしょう。楽しみです。

南半球でも日本由来の血統馬が目覚ましい活躍を披露しています。モーリス産駒のヒトツはオーストラリアのクラシック戦線でG1を3連勝するなど歴史に名を刻むような走りが素晴らしいですね。お隣のニュージーランドからはサトノアラジン産駒のホッカイドウがデビュー戦勝利の朗報が届いています。前出のサクソンウォリアーもそうですが、ディープインパクト系は確実に受け継がれて枝葉を広げているようです。こちらも先行きが楽しみでなりません。

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