きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

群雄割拠の皐月賞を制するのは!?

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先週は牝馬クラシックの第1戦桜花賞(GI)が行われ、スターズオンアースが1冠目を手にしました。春のGIシリーズはこれで、高松宮記念(優勝ナランフレグ)、大阪杯(優勝ポタジェ)、桜花賞(優勝スターズオンアース)と、重賞初制覇をGI優勝で成し遂げることが続いております。皐月賞もその流れが続くのか・・・そういった視点で競馬を観戦すると、また競馬の楽しみ方も広がるでしょう。

さて、今週は牡馬牝馬混合のクラシック第1戦皐月賞(GI)が行われます。競馬の格言では「最も速い馬が勝つ」と言われる皐月賞。皐月賞を優勝し、今年の三冠にチャレンジする権利を得られるのはただ一頭のみ。早速、出走馬をご紹介いたします。

2歳でGIを獲得したキラーアビリティとドウデュースが揃って参戦。前走、皐月賞と同じ舞台の中山2000mのホープフルステークス(GI)を制したキラーアビリティは直行で皐月賞に挑戦。一方のドウデュースは前哨戦の報知杯弥生賞ディープインパクト記念(GII)でひと叩きして皐月賞に向かいます。ローテンションが全く異なる2頭がどのような競馬を見せてくれるのでしょうか。

無敗で皐月賞に出走するのはイクイノックスとダノンベルーガ、デシエルトの3頭。イクイノックスとダノンベルーガの2頭はどちらも東京1800mの重賞を制して本番に参戦。イクイノックスは昨年11月20日の東京スポーツ杯2歳ステークス(GII)以来のレース。陣営は、最適な状態でレースに臨むためのローテンションと自信をもってイクイノックスを送り出します。

ダノンベルーガはクラシックの登竜門として名高い共同通信杯(GIII)を優勝して皐月賞に挑みます。前走で手綱を取った松山弘平騎手は負傷のため、今回は川田将雅騎手と新たなコンビを結成。1週前追い切りでは川田騎手自らが跨り、馬の感触や状態を確認し、本番に向けて余念はありません。オーナーの(株)ダノックス様からは「前走、共同通信杯は直線一気の脚で勝利することができました。今回、中山でその脚が使えるか。1番枠は川田騎手の手腕に縋るのみと、思っています」と愛馬に対してコメントをいただきました。

デシエルトはダートで2勝後に、トライアルレース若葉ステークス(L)に出走。得意の逃げで後続を完全に抑え込み皐月賞への切符を手にしました。若葉ステークス後のインタビューでは「もし、ここで負けるようでは皐月賞も勝てません」と気合十分に話しており、侮れません1頭と言えるでしょう。

半数を超える10頭が重賞ウィナー。群雄割拠の皐月賞、今年の最も速い馬に輝く1頭をこの眼で見届けましょう!

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