きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

前半戦の総決算!

7月23日は、池添謙一 騎手、岩戸孝樹 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

上半期を締めくくる総決算として人気の高いG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは、今年は6頭立てと少頭数になりましたが、結果的にグッと絞り込まれて中身はなかなか濃い充実した一番になりそうです。

6頭中5頭がG1馬であり、その顔触れはクールモア=エイダン・オブライエン厩舎が送り込む現役最強馬の呼び声高いラヴ、今年の英ダービー馬アダイヤーはクールモアとは宿命のライバルのゴドルフィンの必殺兵器、ミシュリフは世界最高賞金のダートのサウジC、芝のドバイシーマクラシックを連勝したご存じ二刀流の達人、ワンダフルトゥナイトは牝馬限定ながらG1を2連勝中、さらにブルームは日本のキーファーズの松島正昭代表がクールモアと共同所有するお馴染みさん、今季はG1タタソールズゴールドCを含み既に4勝を上げて絶好調ぶりを披露しています。残るローンイーグルは唯一のG1未勝利馬ながら、体調を崩して順調さを欠いたG1愛ダービーでクビ差の2着と豊かなポテンシャルを垣間見せた上がり馬です。

凱旋門賞をゴールとする後半戦の覇権の行方を占う意味でも各馬のレースぶりが注目されますが、もう一方では先日亡くなった大種牡馬ガリレオの後継探しというポイントもあります。日本における“ポスト・ディープインパクト”も大変な難題ですが、それに勝るとも劣らない重みを感じさせるのがヨーロッパ圏の“ポスト・ガリレオ”問題でしょう。しかしディープ後継が混沌気味なのに対して、ガリレオ跡目はフランケルの躍進ぶりに目覚ましい勢いを感じさせます。このレースにも出走するアダイヤーが英ダービー、同じゴドルフィンの僚馬ハリケーンレーンが愛ダービーとクラシックの頂点を独占し、目下のリーディングサイアー争いでも2位のガリレオを抑えてトップを走っています。

追うガリレオは金看板ラヴと上がり馬ローンイーグルのコンビでフランケルを追撃します。このレースは、昨年コロナ禍で40万ポンドと大幅に減額された賞金が、今年は87万5000ポンド≒1億3200万円と回復軌道をたどり始めています。来年は本来の125万ポンド≒1億8860万円へとめでたく復元するのでしょうか?ぜひそうあって欲しいものですが、いずれにしろ回復基調にある賞金額もレースの白熱化の追い風になってくれるでしょうね。

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