きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ヒーロー・ヒロインの帰還

6月11日は、古賀慎明 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

週が明けると、全世界のホースマンが熱い視線を注ぐロイヤルアスコットが、いよいよその幕を開きます。今年の楽しみは、ここに今シーズン始動の狙いをここに絞ったヒーローやヒロインたちが颯爽と姿を現すことです。初日のアスコット名物 G1キングススタンドSには、軽微な骨折でここまで自重してきた近年屈指の強豪スプリンター・バターシュが満を侍してゲートインします。このレースは何しろ2着、2着、1着とまったく崩れを見せていません。バターシュにとっては、今年亡くなったばかりの故ハムダン殿下の弔い合戦でもあり、いきなりでも韋駄天ぶりを発揮してくれるはずです。

2日目の G1プリンスオブウェールズSでは、どこまで強いのか!まだ底を見せていない女傑ラヴが遂に登場します。今年の英オークス馬に輝いたディープインパクト産駒スノーフォールの16馬身ぶっちぎりの歴史的圧勝も凄かったですが、1000ギニーは4馬身余、オークスが9馬身、軽く流したヨークシャーオークスも5馬身差とG1を3連勝した昨年のラヴの強さも異次元の爆発力でした。良馬場でパフォーマンスを上げる馬で、道悪を嫌って凱旋門賞はパスしましたが、今年こそは大きな忘れものをロンシャンまでとりに行きます。今回は2000mの距離に一抹の不安もありますが、女王の誇りにかけて立派なレースをしてくれるでしょう。

3日目の木曜日は、稀代の名ステイヤー・ストラディヴァリウスが、4000mのゴールドカップ4連覇の大記録に挑戦します。2006年からアイルランドのエイダン・オブライエン厩舎のイェーツが達成、国民的英雄として熱いエールを贈られていますが、イギリスのジョン・ゴスデン調教師が宿敵に並ぶことができるでしょうか?簡単にロイヤルアスコットの見どころを走り書きしましたが、今年も楽しみ一杯のレースの連続が期待できそうです。

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