きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

日本繋がりの米ダービー

ようこそいらっしゃいませ。

幸に今年はケンタッキーダービーへの前哨戦シリーズ「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」も無事に進められていて、順調なら5月1日にはチャーチルダウンズの地で決戦の日を迎えます。全世界のファンが待ち望む観客を入れての開催できるか不透明ですが、レーシングカレンダー通りに競馬が行われるだけでもありがたい気持ちになります。今年は日本繋がりの話題も多く、いつもに増して身近な気分でケンタッキーダービーに親しめるのも嬉しいですね。

2歳馬頂上戦BCジュベナイルの覇者エッセンシャルクオリティは3戦3勝とここまで無敗街道を走って来ました。生産者や馬主・厩舎関係者などプロの間で評価が高いタピット産駒で、母系も筋金入りですから人気が湧くのも当然でしょう。祖母コントライヴからはBCジュベナイルフィリーズなどのG1馬フォークロアをを通じて三冠馬コントレイルを出現させ、日米を通じてファンを沸かせてくれています。

先週のG3ホーリーブルSを圧勝してダービー戦線に名乗りを上げたグレーテストオナーは同じタピットの血を引いていますが、こちらは母ティファニーズオナーが日本で強烈な印象を残したカジノドラライヴの半妹という折り紙付きの良血馬です。最後方から4コーナーで捲り切ると直線は突き放すばかりの荒削りながらスケールの大きなレースぶりは、豊かな将来性を感じさせました。ケンタッキーダービーもそうですが、伯父ジャジルと伯母ラグストゥーリッチーズが連覇しながら、カジノドライヴはアクシデントで道半ばで夢破れたベルモントS制覇というアメリカンドリームを実現できるでしょうか?こちらにもご注目を。

×