きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

偉業達成か。ライバルの快走か。天皇賞(秋)

10月31日は、杉原 誠人 騎手、田所 秀孝 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

先週は秋華賞(GI)のデアリングタクトに続き、コントレイルが菊花賞(GI)を制して、見事、無敗の三冠馬に輝きました。これは、コントレイルの父であるディープインパクト以来、15年ぶりとなる快挙で、1984年に達成したシンボリルドルフを含め、史上3頭目となります。

さて、今週行われる天皇賞(秋)(GI)も記録のかかった一戦となります。その記録は、史上初となる芝でのGI・8勝で、アーモンドアイがこの記録に挑戦します。
春の安田記念で、この記録に挑みましたが、グランアレグリアの圧倒的スピードの前に完敗。夏を越して立て直した今回の天皇賞(秋)で偉業に再挑戦です。
そして、この偉業を阻み自身のタイトル獲得を挑むライバルも強者揃い。
春秋・天皇賞制覇がかかるフィエールマン、春のグランプリ・宝塚記念の覇者クロノジェネシスといった面々はアーモンドアイと同じノーザンファーム出身でもライバルと言えるでしょう。
さらに、ダノンキングリーとダノンプレミアムの2頭出しで天皇賞制覇に臨むのは(株)ダノックス様。
ダノンキングリーについては「GIでは勝ち切れていませんが、今回は絶好調で挑戦します。なんとか強敵相手に"善戦"以上の成果が欲しいと思っています」と、万全の状態で、初のGIタイトルを掴み取ることを期待していました。
またダノンプレミアムは「前年2着も強い牝馬に完敗。走ってみなければ分からない不安な要素もあるが5歳馬として完成した走りを示して掲示板に載ってほしいと思っています」とやや控えめなコメントでしたが、この馬の復活を願う気持ちは人一倍、という思いが感じ取れる話具合でした。

無敗の牝馬三冠、無敗の三冠と先週まで記録づくめの週末でしたが、今週もこれに続く記録が達成されるのでしょうか。それとも、府中に訪れた観衆は、記録を阻むライバルの快走を見届けるのでしょうか?どちらの未来だとしても、その一瞬を目を背けず、瞼に焼き付けたいと思います。

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