きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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凱旋門賞を連覇した馬は5頭います。第2、3回のクサールに始まって、牝馬のコリーダ、タンティエーム、リボー、アレッジドと続きます。さすがに歴史的名馬ばかりが名を連ねています。最後の連覇が1977-019-8年で36年前になります。

36年ぶりの偉業に挑むトレヴが始動しているようです。今季緒戦はロンシャン2100mのガネー賞が予定されています。凱旋門賞を勝った馬が休養明けに使ったり、ここを勝って凱旋門賞を制したり、縁の深いレースです。タンティエームは凱旋門賞制覇の後にガネー賞を勝ち、イギリス遠征を経て再び頂上決戦を連覇しています。

トレヴはガネー賞からロイヤルアスコットを予定されており、63年前のタンティエームと同じような道を歩みます。この他にもガネー賞勝ちの凱旋門賞馬を当たっていくと、名馬ミルリーフ、日本に輸入されたラインゴールド、エリシオ、バゴなどの名前も見えます。一番最近では07年のディラントーマスがそうでした。

シーズン当初で日本のファンには馴染みが薄いようですが、なかなかに由緒深い歴史を感じさせるレースです。スタートは4月27日の日曜日、凱旋門賞まで5カ月あまり、成長したトレヴの勇姿を瞼に焼き付けたいと思います。

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