きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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先だってケンタッキーダービーの重要な前哨戦であるフロリダダービーのお話をしました。北米競馬は各地で様々なステップレースが行われ、それを勝ち抜いてきた馬が本番に進む構図です。フロリダダービーは避寒地競馬の代表決定戦ですね。東海岸はウッドメモリアルS、そして西海岸代表決定戦が先週行われたサンタアニタダービーということになります。3レースとも総賞金100万ドルのミリオンレースです。

フロリダダービーは昨年の覇者オーブを出したのですが、サンタアニタは一昨年のアイルハヴアナザーを輩出しました。過去にもサンデーサイレンス、牝馬のウイニングカラーズ、三冠を達成したアファームドなど名馬の宝庫となっています。さて、今年勝ったのはカリフォルニアクロームという馬。このレースを勝っているA.P.インディの曽孫に当たります。これで4連勝、通算10戦6勝とキャリアの豊富さが目立ちます。フロリダを勝ったコンスティテーションの3戦3勝と対照的です。ちなみにこの馬も同じようにA.P.インディの曽孫ですね。

今季のA.P.インディ系は孫のタピットがリーディングのトップを突っ走り、直仔マリブムーンも5位につけるなど絶好調ぶりを見せつけています。タピットは15万ドルとトップクラスの種付け料を誇り、この血統は確実に根を下ろしつつあります。そう言えば、日本でもA.P.インディの孫カジノドライヴの初年度産駒が来年にはもうデビューするのですね。こちらも楽しみでなりません。

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