きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.7.2

ドゥラメンテ引退

ようこそいらっしゃいませ。

王者の雄叫びよもう一度。再びターフで、あの鬼神の凄みある走りを見れることに望みを託していたものの、その想いはかなわずとなりました。
29日にドゥラメンテの現役引退が発表されました。宝塚記念2着後、左前肢ハ行が判明。ノーザンファームしがらきへ放牧され経過観察されていたドゥラメンテに、競走能力喪失の診断が下されました。非常に残念な結果となりました。

ドゥラメンテは父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴの血統で、名牝アドマイヤグルーヴが生前産んだ最後の仔になります。名馬エアグルーヴの初仔としてその血を受け継いだアドマイヤグルーヴは、現役時代エリザベス女王杯連覇、同レース3着、秋華賞2着、天皇賞(秋)に桜花賞3着の成績を残し、繁殖牝馬入り。産みおとす仔にも期待を集めます。しかしその仔は高いポテンシャルを持ち合わせながらも成績には結びつかず、2012年に12歳で急死。最後の最後で産み遺したのがドゥラメンテでした。

ドゥラメンテのレースで印象深いのは皐月賞やダービーもさることながら、やはり今年復帰初戦となった中山記念のあの4コーナーでの走りでした。他馬に襲いかからんとするかのごとく駆けあがる様は、まさに鬼神のごとしでした。凱旋門賞出走、あるいは現3歳世代との激突など、ドゥラメンテが中心となってめぐるドラマは夢となりました。されど競走馬としては無理だけれども種牡馬として歩むことができるメドが立ちました。あの鬼神の凄みをぜひ仔へと受け継いでいくことを楽しみに待ちたいと思います。