きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

フランケル産駒、日本デビュー

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土曜中京競馬場で行われた2歳新馬戦(芝1400m)にフランケル初年度産駒のライズイーグルが登場し注目を集めました。
フランケルはイギリス産まれの競走馬で現役時代は2010年8月のデビュー戦から2012年10月の引退レースまで14戦14勝。英2000ギニーにクイーンエリザベス2世ステークス、チャンピオンステークスなどG1・10勝。ときに7馬身、ときに11馬身とぶっちぎりで勝ちまくり2年連続欧州の年度代表馬となるなど、世界最強マイラーとして競馬史に名を刻んだ怪物です。その血を受け継ぎマル外として日本へやってきたのがライズイーグルで、今回のデビュー戦は歴史的背景や状況、経緯は違えど、どこか「奇跡の名馬」あるいは「神の馬」と称されたラムタラ産駒の国内デビュー戦を思い出させるような期待とレース後の現実とが入り混じった感情を抱かせました。

さてレースですが、調教追いきりの好タイムが出ていた裏付けもあり単勝1.7倍の1番人気に支持されたライズイーグルでしたが、大外からの発走でスタートから中団まで押し上げ道中を追走、4コーナーで徐々に前に進出するも、直線に入り逃げるメイショウソウビとの差をつめることはできず、伸びを欠いて5着の結果に終わりました。上がりタイムは35秒3で、逃げ切ったメイショウソウビとのは1秒のタイム差をつけられるなど、強烈な印象を残すまでにはいたらずでした。ただレースを使ったことで一変する馬も多いですし、何よりも父は怪物フランケルですからその血には大いなる可能性を秘めているのも事実。次走こそ、偉大なる父を賞賛する第一歩を踏み出してください。

日曜は中京競馬場でCBC賞、福島競馬場でラジオNIKKEI賞が行われます。CBC賞はサマースプリントシリーズ第2戦、ラジオNIKKEI賞は3歳馬限定のハンデ重賞です。夏競馬を盛り上げる夏馬の走りにぜひご注目ください。

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