きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

デビュー待つ三冠×三冠

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11日(日本時間12日)、米国・ベルモントパーク競馬場で行われた第148回ベルモントステークスは7番人気クリエイターの勝利で終わりました。日本からはラニが出走。日本馬として初めて米三冠ロードにフル参戦したラニは外から追い込むも、前2頭に届かず3着の結果でした。偉業達成ならずもUAEダービーからケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスと歩んだ海外遠征ロードは、日本の競馬に新しい扉を開いた偉大なる挑戦となりました。

国内ではダービーの翌週から2歳新馬戦がスタートし、来年のクラシックを目指して続々と2歳馬が勝ち上がっています。今年は西がクロフネ産駒のレッドラシーマで、東がジョーカプチーノ産駒のマイネルバールマンの東西一番星で幕開けとなり、新種牡馬のジョーカプチーノの仔がまずは1勝目をあげました。
新種牡馬といえば、先週は土曜東京の2歳新馬戦では米国から日本へとやって来たストリートセンス産駒のロジセンスが勝ち名乗りをあげ、日曜の2歳新馬戦ではルーラーシップの仔イブキとレジェンドセラー2頭のワン・ツーとなりました。残り200mを切って抜け出すイブキに直線外から追い上げるレジェンドセラーとルーラーシップ産駒の両馬ともに素質を高く感じさせる内容でした。

デビューを控える2歳世代では三冠牝馬アパパネの初仔モクレレに注目が集まります。父はディープインパクトで母アパパネは2010年に牝馬三冠を達成、引退までG1・5勝した馬です。父母両三冠馬の血を受け継いだモクレレはどんな走りを魅せるのでしょうか。来年のクラシック物語の種が少しずつまかれはじめています。

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