きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.6.15

ロイヤルアスコット開幕

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エリザベス女王生誕90周年をお祝いして盛大に幕を開けた今年のロイヤルアスコット。初日第1レースには、300年以上も前の競馬場開祖アン女王を顕彰するG1クイーンアンSが行われるしきたりです。今年の特徴は例年にも増して国際色が豊かなこと。アメリカ調教馬でBCマイルの覇者でもある女王テピン、極東日本からもエイシンエルヴィンが参戦し、人気のエルベディアはアガ・カーン殿下所有のマドモアゼル、前走ロッキンジSで復活をアピールしたベラードは地元の新進気鋭ロジャー・ヴァリアン厩舎の管理馬ですが、馬主さんはインヴィンシブルスピリットのオーナーとしても有名なサウジアラビアのファイサル王子です。当然アイルランドの巨匠オブライエン師管理馬も、遥かドバイから駆け付けたゴドルフィンホースもパドックを周回しています。世界中のホースマンが女王陛下を敬愛し、平和な競馬の祭典を祝賀している気持ちの良い爽やかさが伝わります。

レースは早めに抜け出したテピンがベラードの追撃をしのぎ切り優勝。これで7連勝ですから世界の頂上に王手をかけた走りでした。昨年のチャンピオンのソロウが休養中で、日本のモーリスも安田記念で土がついて、残すライバルはオーストラリアで連戦連勝を続けているウィンクスだけ。どうやらマイル界は牝馬優勢の流れのようです。エイシンエルヴィンはスタートで後手を踏んで見せ場らしい見せ場もなく終わったのですが、勝ち馬から11馬身ちょっとと諦めないで精一杯頑張りました。着差のつきやすい重馬場を考えれば、持てる力は出し切っているでしょう。ご苦労さまでした。日本へ帰って成長した姿を見せてくれると思います。

初日のハイライトは、何と言っても3歳マイル王決定戦のセントジェームズパレスSでした。イギリス、アイルランド、フランス、それぞれの2000ギニー王者が集結し直接対決に挑む一戦となったからです。結果はイギリス2のチャンピオンであるガリレオゴールドが持ち前の先行力を生かし、フランスの覇者ザグルカ、アイルランド王者オータッドを抑えて優勝しています。三強が順位はともかくワン・トゥー・スリーを決めたのだから、さすがというか見応えのある一番でした。勘違いされやすいのですが、ガリレオゴールドはマイラー新種牡馬パコボーイの産駒で母の父がガリレオという血統です。一昨年の英2000ギニー馬でセントジェームズパレスSは2着だったナイトオブサンダーが同じ母父ガリレオでした。この大種牡馬も新しいステージを切り拓くのに成功したようです。ますますその動向が注目されるところですね。
さて、明日は今夜行われるエイシンヒカリのプリンスオブウェールズSのレポートを中心にお届けします。