きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.5.13

春の女王決定戦

ようこそいらっしゃいませ。

先週行われた3歳馬によるマイルGⅠでは、メジャーエンブレムが牝馬ながらファンの支持に応えて見事、戴冠を果たしました。圧倒的な支持を得た桜花賞では、うまくレースの流れに乗れずに4着。これまで連対を外すことのなかった才女の初めての完敗でした。
しかし、今回は自らが先頭に立ちレースをコントロールする素晴らしい競馬を見せてくれました。

今週は、いよいよ4歳以上牝馬による女王決定戦「ヴィクトリアマイル」が東京競馬場の芝1600mで行われます。もともと有力な牝馬は早期に引退させ、次世代の優秀な産駒を生み出すため、生産界へ戻すべきと考えられていましたが、1996年にエリザベス女王杯が古馬に開放されると、牝馬重賞競走の増設により牝馬の競走馬としての価値を高める動きが強くなりました。2006年の番組改定で4歳以上の牝馬の目標となる「ヴィクトリアマイル」が新設されました。
今年で11回目と、まだ創設から間もないGⅠ競走ですが、過去の優勝馬にはダンスインザムードやウォッカ、ブエナビスタ、アパパネなど競馬史に名を刻んだ名馬がずらりと並びます。今回も過去の名馬に劣らず素晴らしい有力馬が出走予定です。

注目は昨年の3歳時にオークス・秋華賞を制し、2冠馬となったミッキークイーン。これまでの9戦で連対を外したのはジャパンカップの8着のみ。牝馬限定戦では無類の勝負強さを発揮していますから、直線の長い東京競馬場で父譲りの末脚が爆発するのを見たいですね。

対するは、国内外の強豪馬が顔を揃えた昨年のジャパンカップで熾烈なトップ争いを制し、G I 2勝目をあげたショウナンパンドラ。始動戦となった産経大阪杯ではメンバー中最速の上りで優勝はできなかったものの、上積みの期待できる走りとして評価は上々です。ジャパンカップ覇者として牝馬同士の対決では負けられない戦いでしょう。

他にもスマートレイアーやルージュバック、マジックタイム、ストレイトガールら実力馬の参戦もありますから容易に女王の座は掴み取ることはできなそうです。

競走名の「ヴィクトリア」とはローマ神話に登場する「勝利の女神」として知られています。並み居る有力馬を退け、勝利の女神を引き寄せるのはいったいどの馬になるのでしょうか。要注目です。