きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.5.8

NHKマイルCを変える礎

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日曜は東京競馬場で3歳マイル王決定戦のNHKマイルカップが行われます。土曜時点の上位人気馬のオッズは、1番人気がメジャーエンブレムで2.4倍、2番人気がロードクエストで6.8倍、3番人気がティソーナで8.6倍、4番人気がトウショウドラフタで9.5倍、5番人気がイモータルで11.8倍となりました。

今年のNHKマイルカップは当初クラシック路線と比較すると主役未知数の混戦といった状況でした。しかし2歳女王メジャーエンブレムに牡馬クラシック路線からロードクエストがNHKマイルカップへ参戦。逃げて圧倒的なパフォーマンスを魅せるメジャーエンブレムに、後方から強烈な末脚を武器にするロードクエストと対象的な2頭がマイル王を獲りに来たことで趣きが一変しました。

牝馬でNHKマイルカップというと、2005年に優勝したラインクラフトを思い出します。当時なによりも驚いたのは桜花賞馬がオークスではなくNHKマイルカップを選択したことでした。NHKマイルカップからダービーのローテーションこそ変則二冠といわれて存在していたものの、桜花賞からNHKマイルカップへの参戦はレース史上初めての出来事でした。そのラインクラフトは牡馬を蹴散らし優勝。2着には同じく桜花賞3着から参戦したデアリングハートが入り、桜花賞からオークスといった既成概念は覆されたレースとなりました。
されど、以降桜花賞から参戦したピンクカメオの優勝こそあったものの牝馬女王がNHKマイルカップへの参戦は例はありませんでした。それだけに今年メジャーエンブレムの桜花賞からNHKマイルカップへの出走は、ラインクラフト当時同様、価値ある大きな選択のように思います。

またロードクエストの出走選択もしかりで、皐月賞からNHKマイルカップへの参戦は過去例があるものの、クラシック有力馬の1頭が皐月賞の結果を経てNHKマイルカップへと矛先を変える例はそれほど多くはありません。皐月を経由した馬が優勝という結果が出すことで、NHKマイルカップそのものの価値や趣き、立ち位置がまたひとつ変わってくるように思います。クラシック経由組とトライアル組の激突といったテーマを大きく加える礎となるかといったあたりにも今年は注目してみたいと思います。