きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2015.8.30

2歳馬距離体系のあるべき姿とは

ようこそいらっしゃいませ。

夏競馬も残り今週と来週の2週。クライマックスが近づき、日曜新潟では新潟2歳ステークスが行われます。新潟2歳ステークスは1968年に3歳(現2歳)オープン競走としてスタート。創設時は新潟1200mを舞台に行われ、1997年から芝1400mに距離が変更され、2002年からマイル重賞となります。新潟2歳ステークスは、2011年までは夏競馬を締めくくるレースとして小倉2歳ステークスと同日に行われていました。しかし2012年から小倉2歳ステークスと同日開催を避ける目的もあり1週早まっています。代わりに新潟記念が最終日に移り夏の新潟開催のフィナーレを飾るレースになったわけですが、まだどことなく新潟2歳ステークスというと夏競馬も最後といった印象が浮かんできます。

その理由には、新潟2歳ステークスと小倉2歳ステークスが同日開催に行われていたということがあると思います。
夏競馬の締めくくる日に距離体系が異なる2歳馬の重賞が新潟でマイル、小倉でスプリントと行われることで各路線の重賞ウィナーが強く印象づけられ、かつ夏競馬を締めくくりとともに新しい世代の台頭と秋競馬の開催を告げることで季節感にもうまく重なりあっていたように思います。

先だって発表された秋開催の番組表からエリカ賞が消え、関係者からも残念がる声があがりました。
エリカ賞は暮れの阪神開催で行われていた2歳500万下のレースですが、過去タヤスツヨシ、アドマイヤベガ、キングカメハメハ、エイシンフラッシュのダービー馬に、クロフネ、アドマイヤグルーヴ、ヴィルシーナ、テスタマッタ、トーセンラー、古くはマーベラスクラウンらのG1馬やサクラメガワンダーなどの重賞馬を送り出していて、出世レースとしても親しまれていました。エリカ賞が番組表から消えたことに対してJRAへ多く問い合わせがあったといいます。エリカ賞の件にしても、もう少し配慮があってもよいように思います。

朝日杯フューチュリティステークスは昨年から阪神競馬場へと移設になりました。2歳馬のレースについてまだ距離体系の整備段階なのでしょうが、ぜひレースが持つ歴史やその背景、とりまく季節感も含めて物語を生み出しやすい番組体系といった観点も忘れずに進めていってもらいたいです。