きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ワールドオールスタージョッキーズスタート

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8月29日(土)、30日(日)と札幌競馬場では「ワールドオールスタージョッキーズ」が開催されます。どこか聞き慣れた名称という方も多いことでしょう。「ワールドオールスタージョッキーズ」は、2014年まで秋開催時の11月・12月に行われていた「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」の名称を変更したもので、今年から夏開催へ移動。札幌競馬場での開催となりました。

ワールドスーパージョッキーズシリーズは、外国騎手5名、地方競馬代表騎手2名、JRA代表騎手7名の合計14名の騎手が出場。個人戦に加え、出場騎手を「外国騎手・地方競馬代表騎手チーム(WAS選抜)」と「JRA代表騎手チーム(JRA選抜)」に分け、チームの合計得点を競う対抗戦を行います。
今年はJRA代表として戸崎圭太騎手、蛯名正義騎手、柴山雄一騎手、ミルコ・デムーロ騎手、福永祐一騎手、岩田康誠騎手、武豊騎手の7名、地方競馬代表騎手として岩橋勇二騎手(北海道)、藤田弘治騎手(金沢)の2名、海外招待騎手としてラッセル・ベイズ騎手(アメリカ)、ティエリ・ジャルネ騎手(フランス)、ヘイリー・ターナー騎手(イギリス)、クレイグ・ウィリアムズ騎手(オーストラリア)、ジョアン・モレイラ騎手(香港)の5名が腕を競います。

海外招待騎手のヘイリー・ターナー騎手はイギリス人で活躍する女性騎手で、イギリス史上2人目の平地G1制覇の偉業も成し遂げています。
香港から初参戦となるジョアン・モレイラ騎手はシンガポールのトップジョッキーで、1シーズン当たりの最多勝利記録を打ちたてるなど、神がかりの騎乗で「マジック・モレイラ」「マジックマン」とも呼ばれる騎手です。
アメリカのラッセル・ベイズ騎手は、1974年にデビューしていまなお長年トップに君臨している今年57歳の豪腕で、2013年には北米初の通算50000回の騎乗を達成。1999年の競馬殿堂入り、2002年には功績と人格でサラブレッド競馬界の評判を高めた騎手を称えるジョージウルフ記念騎手賞を受賞するなどの偉大なる騎手です。
クレイグ・ウィリアムズ騎手は、もう日本でもお馴染みとなった騎手で、日本では天皇賞(春)、NHKマイルカップ、朝日杯フューチュリティステークスを制覇。2007年のワールドスーパージョッキーズシリーズで総合優勝騎手にもなっています。
ティエリ・ジャルネ騎手はフランスで4年連続リーディングをとり、凱旋門賞でスボーティカ、カーネギー、そして昨年、一昨年のトレヴと4度騎乗馬を優勝に導いている騎手です。

地方から参戦の岩橋勇二騎手は佐賀でデビューしその後北海道へ移籍。昨年は初のリーディングを獲得した騎手で、昨年4月から今年7月までの1着回数によって選出される代表権争いで2位の宮崎光行騎手を5勝振り切り初の北海道代表となりました。
金沢の藤田弘治騎手は「ワールドオールスタージョッキーズ」への出場の座を巡って争われる「スーパージョッキーズトライアル2015」で初出場し初優勝を果たしての参戦になります。

人馬共に目線がいく普段のレースとはまた趣きが異なり、騎手への注目度が高まるのが「ワールドオールスタージョッキーズ」でもあります。鞍上の動き、手綱さばき、他の騎手との違いなど、いつもとは違った目線でレースを楽しみたいと思います。

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