きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2015.4.11

中山マイルから3歳マイル王へ

ようこそいらっしゃいませ。

桜花賞を前に土曜中山競馬場ではNHKマイルカップトライアルのニュージーランドトロフィー、阪神競馬場ではヴィクトリアマイルへ向けた阪神牝馬ステークスが行われます。また今週から春の福島競馬が開幕。25日には福島牝馬ステークスも予定されています。春競馬がよりいっそう熱を帯びる日々が始まります。

さて中山競馬場で行われるニュージーランドトロフィーですが、創設当時はクラシックから外れた馬たちが鬱憤晴らしをするレースような印象があったレースでした。
1986年に優勝したニッポーテイオーは皐月賞で8着に敗れたあとダービーを目指してNHK杯に出走。2番人気に支持されるも掲示板を外してダービーを諦め、このニュージーランドトロフィーに出走します。しかしこれがニッポーテイオーの才能開花の始まりでした。ニュージーランドトロフィーでデビュー以来となる2勝目を挙げたニッポーテイオーは、マイルから中距離路線へと道を決めます。以降、天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップ、安田記念と制覇。宝塚記念2着2回などの成績を残し名馬として名を残しました。
1988年のレースではオグリキャップが持ったままで2着に7馬身差をつけ圧勝。能力の違いと高いマイラー適性を示しました。

1990年代になるとニュージーランドトロフィーは外国産馬の独壇場になります。
1990年のミュージックタイムに始まり、1992年のシンコウラブリイ、1994年のヒシアマゾン、1995年のシェイクハンド、1996年のファビラスラフイン、1997年のシーキングザパール、1998年のエルコンドルパサー、1999年のザカリヤと外国産馬がスピードで内国産馬を圧倒。外国の高級車が次々と目の前を駆け抜けていく、ニュージーランドトロフィーはそんな印象のレースでした。また1996年にNHKマイルカップが創設され、ニュージーランドトロフィーはNHKマイルカップへのトライアルレースとして重要な位置づけとなります。

2000年に入り舞台を中山競馬場へと移してからは、イーグルカフェ、ロジック、ジョーカプチーノ、グランプリボス、カレンブラックヒル、マイネルホウオウがこのニュージーランドトロフィーを経由してNHKマイルカップを制覇し3歳マイルの頂点に立っています。今年ぜひこの中山マイルの舞台から3歳マイル王を送り出し、マイルの実力を試す舞台としてのニュージーランドトロフィーの価値を高めていってもらいたい思いがあります。