きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

春の新風がぞくぞくと

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先週は高松宮記念のほか、日経賞、毎日杯、マーチステークスの重賞レースが行われました。

日経賞には天皇賞(春)3連覇を目指すフェノーメノが登場。昨年の菊花賞2着のサウンズオブアースにクリールカイザー、アドマイヤデウス、ウインバリアシオン、ホッコーブレーヴらが上位人気となり、春の古馬G1戦線へ向けた前哨戦が繰り広げられました。
レースを制したのは4歳馬アドマイヤデウスでした。骨折による休養明けから復帰後、日経新春杯、そして日経賞と重賞2連勝です。中団追走から直線で豪快に差し切り2着ウインバリアシオンに1馬身3/4差、レースレコードを1秒短縮しての勝利で天皇賞が楽しみになるインパクトのある走りでした。

3歳重賞の毎日杯は7番人気ミュゼエイリアンが2番手追走から抜け出し、ダノンリバティの追撃をハナ差振り切り重賞初制覇となりました。毎日杯はテイエムオペラオーにクロフネ、キングカメハメハ、ここ10年でもディープスカイにダノンシャンティ、キズナといったG1馬を送り出しているレースです。歴代の優勝馬の栄光を背に、ミュゼエイリアンはどんな成長を遂げるでしょうか。

古馬ダート重賞のマーチステークスは、6番人気のマイネルクロップがゴール前の混戦を制して優勝、佐賀記念につづいて重賞2連勝を飾りました。マイネルクロップは今年1月に初夢ステークスを勝ってオープン入りし、東海ステークスこそコパノリッキーの7着に敗れるも、佐賀記念、そして今回のマーチステークスと力をつけたところを見せてくれました。今年5歳ですが、これからまだ成長してくれそうなそんな楽しみを抱かせてくれました。

先週はドバイに高松宮記念と海外馬の強さの陰に日本馬が隠れた反面、他の重賞レースを見ると春への楽しみが増す新しい風が過ぎていった週にもなりました。

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