きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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29日、大井競馬場ではダートの祭典、東京大賞典が行われます。交流重賞が、2006年以降はブルーコンコルド、ヴァーミリアン、カネヒキリ、サクセスブロッケン、スマートファルコン、ローマンレジェンドと中央勢の制覇が続いています。

強豪揃いの中で一矢報いたのが2004年、2005年と史上初の東京大賞典連覇を達成した船橋所属のアジュディミツオーでした。2004年、ジャパンダートダービーではカフェオリンポスに優勝を譲る結果となるも、秋のJBCクラシックでアドマイヤドンの2着となり、次走の東京大賞典では6頭のG1馬が揃う中、雪降る大井競馬場を駆け抜け、地方馬の優勝をもたらしたのでした。この勝利によりアジュディミツオーは、翌年のドバイワールドカップへ招待されます。地方馬としては初の出来事でした。

ドバイワールドカップでは6着に終わったアジュディミツオーはその年の秋に国内レースへ復帰します。日本テレビ盃3着、武蔵野ステークス4着、ジャパンカップダート10着と不本意な結果がつづいたアジュディミツオーでしたが、暮れの東京大賞典では好スタートからそのまま先頭に立ち、逃げ切って優勝。東京大賞典初となる連覇を達成しました。

アジュディミツオーは翌年の帝王賞では、当時国内ダートG1で負けなしで勢いに乗るカネヒキリを相手にマッチレースを繰り広げ優勝。カネヒキリに土をつけています。

今年の東京大賞典も強力な中央勢が揃いました。話題の中心も中央馬に集中していますが、割って入る地方馬の登場に期待を寄せたいと思います。

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