きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2012.5.29

ようこそいらっしゃいませ。

NHKマイルカップから始まった5週連続G1のオーラス、安田記念が今週東京競馬場で行われます。マイルの頂点を賭け速さに憧れる名馬が集結し、これまで多くの激闘が繰り広げられてきました。

昨年はリアルインパクトが歴史上初となる3歳馬で安田記念制覇の偉業を達成しました。同時にリアルインパクトの勝利は、ある一頭の芦毛馬を思い出させます。今から15年前、スピードワールドが3歳馬として果敢に古馬の壁に挑み話題を集めました。

デビュー戦では上がり33.9でつけ完勝すると、年が明けた京阪杯では2着に6馬身差をつける圧勝劇。アメリカのセリで落札されたマル外のスピードワールドはその完成度は他の同世代馬を圧倒し、当時芦毛の怪物の再来とまで囁かれていました。

当初はスピードワールドはNHKマイルCへ向けて調整されていました。しかし捻挫で回避となったところから大きく運命が変わります。スピードワールドは新しい怪物伝説誕生の期待感を漂わせ、古馬一線級が集う安田記念へ姿を現したのでした。

レースは古馬タイキブリザードとジェニュインの競り合いになり、最後方から馬群を割ってスピードワールドが伸びてきたところで決着します。スピードワールドは3着に敗れるものの最速上がりタイムに最後に見せた怒涛の追い込みは、秋の飛躍を予感させるものでした。

今年は残念ながら3歳馬のチャレンジを見ることは叶いませんでしたが、その分古馬が混戦を断つ走りで秋に迎える3歳勢との激突を前にその存在感を魅せつけてください。