きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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2012年春のG1が終わりました。オルフェーヴルの復活劇。ダービー、オークスともにディープインパクト産駒が制覇。ホエールキャプチャが悲願のG1タイトル奪取。カレンチャンの秋春スプリントG1連覇など、今年もまた多くの物語が日本競馬の歴史に刻まれました。

春のG1シリーズが終わり、いよいよ夏競馬本番。今週は中京でサマースプリントシリーズ第2戦CBC賞、福島では秋を見据えた若駒が集うラジオNIKKEI賞が行われます。

伏兵が多く台頭して実力拮抗のレースが続くラジオNIKKEI賞はこれまで多くのG1馬を輩出してきたレースでもあります。今年の安田記念で昨年の雪辱Vを果たしたストロングリターンもその1頭で、2009年に福島の地に出走した彼は内田騎手を背に大外から追い込み3着に入っています。過去10年の上位馬を見ると、ほかにも2004年のカンパニー、2006年のソングオブウインドと、まだ若駒だった頃の彼らの名前が見受けられます。

中でも、2007年に出走しスクリーンヒーローは当時はまだ14番人気で2着になり周囲をアッと驚かすも、古馬になりウオッカ、ダイワスカーレット、ディープスカイ、ドリームジャーニーらと激闘を繰り広げるまでに大きく成長しました。歴代の出走馬のその後の活躍は、3歳春に偉大なる勲章は得られなくてもこれからの夢に期待を抱かせる証にもなっています。

今年、一年ぶりに福島に3歳若駒たちが集います。3歳若駒たちの新たな第一歩となるレースにその後の大いなる飛躍を期待してみたいと思います。

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