きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

福島原発の国際原子力事故評価尺度がレベル7と発表されました。チェルノブイリと同レベルの深刻度ということになります。大震災から1ヶ月を過ぎても予断を許さない状況が続きます。

先日、福島・相馬地方の馬たちが大変な目にあっていて、NPO法人の皆さんが救援に奔走しているお話をしました。当協会の仲間でもある福島馬主協会に話を聞いてみると、原発の20キロ圏内にある地域では人間は避難しているが、馬などの家畜はすべて移動禁止の措置がとられており、野放し状態で手の付けようがないということでした。

物言わぬいきものたちが憐れでなりません。飼料も与えられない彼らは土壌汚染の恐れのある土地に生える草々を食むのでしょうか。水を求めるのでしょうか。

彼らに降りかかった厄災は、必ず人間といういきものにも波及してくるだろうと思います。引退馬協会というNPO法人の皆さんの活動が説得力を持つ理由が、こうした大きな地球規模の危機に繋がっているからでしょう。皆さんは《被災馬支援基金》を立ち上げています。全国の有志の方々から、もう450万円以上が寄せられたそうです。飼料を買うにも、それを運ぶにも、あらゆることに金は必要です。関心がおありの方はこちらのホームページを訪ねてください。

相馬野馬追は1000年以上も続く伝統行事で、ターフを駆けたサラブレッドたちも引退後はこの伝統を守り続けるために頑張るのも少なくありません。そして相馬の人々から家族同様に愛されていると聞きます。避難所でも残してきた愛馬が心配でならない被災者の方々が一人や二人ではないと伝えられています。何かできることがあると良いんですが。

×