きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

南十字星下のクラシック対決

3月4日は、加藤 和宏 調教師、牧田 和弥 調教師、和田 勇介 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

クイーンズランド州などオーストラリア東部に記録的な豪雨が襲いかかり、各地で洪水被害が出ているようです。被災者の皆さまに心からお見舞い申し上げます。中核都市ブリスベンや近くのゴールドコーストなど世界有数の観光地帯として有名なエリアですが、この影響で競馬も大変なことになっているようで、水没する競馬場や厩舎が出ているそうです。競馬場を変更して慌ただしくローテーションを組み直したりする馬も現れています。一生一度のクラシックともなれば何とか出走させてやりたいのが親心でしょう。しかし禍あれば福あり、ディープインパクト産駒とモーリス産駒、日本由来のG1馬同士の直接対決が思いがけなく実現することになりました。

ご承知のようにオーストラリアは地区単位のジョッキークラブがレースの企画・運営に大きな力を振るっています。名だたるビッグレースやクラシックも例外ではありません。明日土曜には、シドニー地区のランドウィックギニーとメルボルン地区のオーストラリアンギニーの同日開催が予定されていました。しかしクイーンズランド州はもちろん、シドニーが属するニューサウスウェールズ州も降雨リスクがあり、良い馬場コンディションを模索してヴィクトリア州のフレミントン競馬場で開催されるオーストラリアンギニーに有力馬が集中することになったようです。

こうした背景から、G1ヴィクトリアダービーの覇者でモーリス産駒のヒトツ、ランドウィックでG1スプリングチャンピオンSを勝ち、引き続き同ギニーに向かう予定だったディープインパクト産駒プロフォンドが急遽ホコ先を転じて名乗りを上げました。今のところブックメーカーの前売りでは、この日本血統由来の2頭が互いに一歩も譲らず1番人気を競っているようです。先週はサウジアラビアで血統も調教も日本由来のサラブレッドが、世界中のホースマンやファンを仰天させる活躍を見せてくれましたが、果たして宙天の南十字星を凍りつかせるような激走が実現するでしょうか?

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