きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 有馬記念

12月30日は、大竹 正博 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
12月26日に歳末の祭典グランプリ・有馬記念が行われました。ファン投票で選ばれた10頭に歴戦の強者6頭を加えた16頭のドリームマッチを制したのは3歳馬エフフォーリアでした。覆面歌人の京雅さんからはこの有馬記念の和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてお楽しみください。(メッセージの答えは最後に)

有馬記念 京雅

王者タフ
馬余裕顔
乗るスター
財あり勝利
ハナの粘り嗚呼

隠れたメッセージは「おうのざは ふおーりあ → 王の座は フォーリア」です。
王()者タフ(
馬()余裕顔(
乗()るスター(
財()あり勝利(
ハ()ナの粘り嗚呼(


<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
12月26日に歳末の祭典グランプリ・有馬記念が行われました。ファン投票で選ばれた10頭に歴戦の強者6頭を加えた16頭のドリームマッチを制したのは3歳馬エフフォーリアでした。
直線入り口で先頭に立ち粘り切ろうとする菊花賞馬タイトルホルダーに襲い掛かったのは、同じ3歳馬で、皐月賞・天皇賞秋を制したエフフォーリアでした。最後はディープボンド、クロノジェネシスらの追撃を振り切り(ハナの粘り)、日本競馬最高賞金(財あり)の有馬記念を勝利しました。
2500mで行われる有馬記念はエフフォーリアにとって未知の長距離。それでも中距離の王者はタフに戦いました。今年最も活躍した騎手のスターと言っても過言でない、鞍上の横山武史騎手も「ダービーの時と違って馬が余計なファイトをすることがなかった」とコメントしており、初の距離にもエフフォーリア自信は余裕な表情(顔)だったのではないでしょうか。
3歳にして堂々と王者に君臨したエフフォーリア。来年は国内を中心に走るようで、王者の走りを目の前で観戦できることは競馬ファンにとっても嬉しいことでしょう。

京雅さんの和歌は今回が年納め。来年は金杯後の1月6日より和歌をお届けする予定です。趣向を凝らした京雅さんの和歌に来年もご期待ください。


※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。

※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。昨年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。

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