きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

秋のG1戦線へ向けて

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は、東京競馬場でエプソムカップ、札幌競馬場で函館スプリントステークスが行われます。
エプソムカップは東京競馬場で行われる上半期最後の芝重賞レースで、函館スプリントステークスは「サマースプリントシリーズ」開幕戦にあたるレースです。今年は開催日程の変更により、札幌競馬場での開催となります。

エプソムカップは今年で38回目の歴史を数えるレースです。創設は1983年で、日本ダービー50回目を機に東京競馬場とイギリスのエプソム競馬場が姉妹競馬場として提携。東京競馬場から桜を贈り、エプソム競馬場からは柏が贈られ、両競馬場の親善とともに誕生したレースです。

昨年はダイワキャグニーが優勝しました。雨でドロドロの不良馬場を2番手追走から駆け抜け、亡くなられた前オーナー大城敬三氏にささげる悲願の初の重賞タイトルとなりました。逃げた18番人気のトーラスジェミニが3着に残り、3連単は400万円を超す結果となりました。

今年も18頭フルゲートでの出走となりました。過去10年の枠順別3着までの成績は、
1枠 : 1・1・1
2枠 : 1・1・2
3枠 : 3・2・3
4枠 : 0・2・1
5枠 : 1・1・0
6枠 : 2・0・0
7枠 : 0・1・1
8枠 : 2・2・2
となっています。8枠からはルージュバック、サトノアーサーと優勝馬を出していますが、内枠有利の傾向は強く、外枠の馬が連に絡むには先行して前にいくか、実力が伴っていることが条件となりそうです。また道中1、2番手に行った馬がそのまま残るケースも目立ちます。

エプソムカップは、先週まで行われてきたG1連続開催と、宝塚記念との間に挟まれているレースです。そのため、実力がありながらも春に結果を残せなかった馬が、秋へ向けてのここで結果を残せるかが問われることになります。過去を振り返れば、エイシンヒカリ、サトノアラジン、ジャスタウェイ、サラキアなど、その後G1で結果を残していく馬がこのエプソムカップから飛躍していっています。人気の影に隠れた実力馬や先行馬に注目することで馬券妙味につながりそうです。

土曜時点のオッズでは、アルジャンナが5.0倍、ファルコニアが6.5倍、シュリが7.4倍、ザダルが8.9倍、ヤシャマルが9.4倍、ヴェロックスが13.1倍、サトノフラッグが13.8倍、セダブリランテスが15.9倍、アドマイヤビルゴが17.5倍、ガロアクリークが19.2倍、マイラプソディが21.8倍、ヒュミドールが24.0倍、アトミックフォースが27.0倍、ニシノデイジーが37.8倍、プレシャスブルーが45.0倍、ミラアイトーンが51.1倍、ワンダープチュックが57.7倍、エアアルマスが63.5倍となっています。
エプソムカップからどの馬が秋へと飛躍していくでしょうか。

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