きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ダート王者決定戦

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は東京競馬場でフェブラリーステークス、小倉競馬場で小倉大賞典が行われます。フェブラリーステークスは中央競馬今年最初のG1、小倉大賞典は古馬ハンデ重賞です。
フェブラリーステークスは今年で38回目になるレースです。1984年にハンデキャップ重賞(G3)として創設され、1994年にG2に格上げ。1997年に中央競馬・地方競馬相互間における交流競走の拡大に伴い、JRA初のダートG1となりました。

昨年は1番人気のモズアスコットが優勝しました。2018年に安田記念を制覇して以降、勝利から遠ざかっていましたが、根岸ステークスでダート初挑戦で重賞制覇。その勢いそのままに、フェブラリーステークスでも中団追走から直線抜け出し一気にダート頂点の座を奪いました。

過去10年の1着から3着までの枠別成績で傾向を探ると、
1枠 : 1・0・0
2枠 : 2・1・2
3枠 : 0・2・2
4枠 : 1・1・0
5枠 : 0・1・5
6枠 : 3・0・1
7枠 : 2・3・0
8枠 : 1・2・0
となっています。過去10年に限れば3枠、5枠から優勝馬はありませんが、さらに過去を遡れば2003年ゴールドアリュールが3枠、2004年アドマイヤドンが5枠からそれぞれ出走して優勝しています。どこの枠からでも上位に食い込めるチャンスはありそうです。
昨年2着に16番人気のケイティブレイブが入り、3連単は46万円弱の高配当となりました。しかし過去のフェブラリーステークス上位馬を見ると、多くは人気馬が上位にきています。過去10年で7番人気以下の馬券対象となったケースをあげると、
2020年2着 ケイティブレイブ 16番人気
2019年3着 ユラノト 8番人気
2016年3着 アスカノロマン 7番人気
2014年1着 コパノリッキー 16番人気
2013年2着 エスポワールシチー 9番人気
2013年3着 ワンダーアキュート 7番人気
2012年1着 テスタマッタ 7番人気
です。昨年のケイティブレイブは、過去帝王賞、川崎記念などを勝っている実力馬でしたし、ユラノトは根岸ステークス2着からの参戦、アスカノロマンは前走で東海ステークス優勝、コパノリッキーも兵庫チャンピオンシップを勝っていましたし、エスポワールシチー、ワンダーアキュートもダート重賞で数々の成績を残していた馬、テスタマッタも同じように過去のダート重賞で結果を出していた馬でした。
逆に言えば、フェブラリーステークスで結果を出すにはダートでの実績が必要で、人気薄の馬を探す場合、
・ダート実績はあるが近走成績に伸びあぐねている馬
・前走ダート重賞で上位に入るも重賞経験が浅く実力軽視されている馬
といった着眼点がよさそうです。

今年のフェブラリーステークスは16頭の出走となりました。
前日オッズでは、カフェファラオ 4.4倍、レッドルゼル 4.7倍、アルクトス 6.8倍、サンライズノヴァ 7.2倍、オーヴェルニュ 8.1倍、ソリストサンダー 9.8倍、ワンダーリーデル 14.8倍、インティ 14.9倍、ヘリオス 24.2倍、エアスピネル 28.0倍、ワイドファラオ 31.3倍、エアアルマス 35.7倍、ヤマニンアンプリメ 84.4倍、ミューチャリー 102.1倍、サクセスエナジー 132.7倍、スマートダンディー 218.2倍 となっています。

今年最初のG1にその名を残すのはどの馬になるでしょうか。

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