きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

「最高の一日」

ようこそいらっしゃいませ。

円形馬場を有する常設競馬場で複数の競走馬が競い合う近代競馬が、日本の地に根を下ろしたのが明治維新の前年となる1866年(慶応2年)のこと。現在もG3根岸Sに名を残す横浜・根岸競馬場が舞台でした。以来、150年以上の風雪を重ね、全国各地に広がった個性豊かな競馬場で無数のレースが行われてきました。その中から、最高のレースを選べと言われたら、ファンの感慨は百人百様、千変万化、まとまりがつきそうにもありません。

ところが先達の営みの結晶というべきか?150年余の積み重ねを経て、ファン100人が100人揃って、少なくとも自分が生きてきた間で「最高の一日」になるだろうと確信できそうな時を迎えようとしています。もちろん異なる想いを抱かれる方も少なくないのでしょうが、今週日曜日の東京競馬場、第12レースに組まれているG1ジャパンCが、歴史的な大一番として記録されることは間違いがないでしょう。

こういう素晴らしい場所へ連れて来てくれた先達の努力、それを今に繋げるホースマンの方々の研鑽、JRAなど運営に携わる皆さんの英知、そして何よりファンの皆さんの熱い情熱に感謝したいと思います。
どうぞ11月29日が、日本競馬史上「最高の一日」になりますように。

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