きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話
歌人“京雅”さんからの和歌(沓冠) 阪神ジュベナイルフィリーズ&香港国際競走
12月17日は、尾関 知人 調教師、松永 昌博 調教師、杉山 佳明 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
先週は、2歳少女のチャンピオン決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)が行われました。優勝したのは白毛馬のソダシ。覆面歌人の京雅さんからは、この阪神ジュベナイルフィリーズの和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)
阪神ジュベナイルフィリーズ 京雅
花は咲き
来るか頑張ろ
万事良く
快勝白鼻
ついに勝ち取り
隠れたメッセージは「はくばかつ きろくなり → 白馬勝つ 記録なり」です。
花(は)は咲き(き)
来(く)るか頑張ろ(ろ)
万(ば)事良く(く)
快(か)勝白鼻(な)
つ(つ)いに勝ち取り(り)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
阪神ジュベナイルフィリーズは2歳少女の戦い。うら若き少女同士の対決は来年のクラシックという夢に通ずる戦い。夢と希望に溢れた少女たちの姿はコロナ禍で落ち込んだ日本に希望をもたらす競馬場の花と置き換えることもできそうです。
この競走、無敗のソダシ、メイケイエール、サトノレイナスが人気の中心に。その中で見事、先頭でゴールを駆け抜けたのは白毛馬のソダシ。
直線ではメイケイエールが来るか、と思ったところでソダシがもうひと踏ん張り。サトノレイナスが内から差すか、というところをさらに根性を見せて頑張ったところがゴール。わずか約4cm、ソダシの白い鼻が前に出ていました。ハナ差の接戦の快勝です。
白毛は遺伝の関係から出産頭数も他の毛色と比べると極端に少なく、そのため日本競馬ではこれまでGⅠ勝利はありませんでした。まさにソダシが白毛の快挙を成し遂げた阪神ジュベナイルフィリーズ。偉大な記録の樹立です。
さらに、この日に行われた香港国際競走でも当協会所属の日本馬が大活躍。京雅さんから香港スプリントを制したダノンスマッシュ、香港カップを優勝したノームコアの2頭を祝した和歌が届きました。
香港スプリント 京雅
追ってなほ
思いでのシャティン
ああ親子
万歳悲願
レース勝利で
隠れたメッセージは「おおあばれ ほんこんで → 大暴れ 香港で」です。
追(お)ってなほ(ほ)
思(お)いでのシャティン(ん)
あ(あ)あ親子(こ)
万(ば)歳悲願(ん)
レ(れ)ース勝利で(で)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
昨年は8着に敗れたダノンスマッシュが、海外を含むGⅠ9回目の挑戦でようやく悲願のGⅠ制覇を成し遂げたという和歌。ダノンスマッシュの父ロードカナロアもこの競走を制しており日本馬史上初の香港GⅠの親子制覇。父にとっての思い出のシャティンが、ダノンスマッシュにとっても思い出に変わった瞬間でした。
香港カップ 京雅
異才見た
このラスト良い
来る馬か
出たよ断然
伸び快勝だ
隠れたメッセージは「いこくでの たいかんだ → 異国での 戴冠だ」です。
異(い)才見た(た)
こ(こ)のラスト良い(い)
来(く)る馬か(か)
出(で)たよ断然(ん)
伸(の)び快勝だ(だ)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
「究極の普通」という馬名の由来がすでに異才を感じさせるノームコアが、香港国際競走のラスト・大トリの香港カップで戴冠するという和歌。
後方三番手から「最後の直線は奮起して良い伸びだった」と鞍上のZ.パートン騎手が語ったように、伸びて快勝のレースでした。
ご優勝された関係者の皆様誠におめでとうございます。コロナ禍の日本に明るいニュースが届くことは一競馬ファンとしても大変喜ばしいことですね。
次週は2歳牡馬の決戦・朝日杯フューチュリティステークスです。乞うご期待ください!
※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。
※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。
先週は、2歳少女のチャンピオン決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)が行われました。優勝したのは白毛馬のソダシ。覆面歌人の京雅さんからは、この阪神ジュベナイルフィリーズの和歌が届きました。是非、隠れたメッセージを読み解いてください。(メッセージの答えは最後に)
阪神ジュベナイルフィリーズ 京雅
花は咲き
来るか頑張ろ
万事良く
快勝白鼻
ついに勝ち取り
隠れたメッセージは「はくばかつ きろくなり → 白馬勝つ 記録なり」です。
花(は)は咲き(き)
来(く)るか頑張ろ(ろ)
万(ば)事良く(く)
快(か)勝白鼻(な)
つ(つ)いに勝ち取り(り)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
阪神ジュベナイルフィリーズは2歳少女の戦い。うら若き少女同士の対決は来年のクラシックという夢に通ずる戦い。夢と希望に溢れた少女たちの姿はコロナ禍で落ち込んだ日本に希望をもたらす競馬場の花と置き換えることもできそうです。
この競走、無敗のソダシ、メイケイエール、サトノレイナスが人気の中心に。その中で見事、先頭でゴールを駆け抜けたのは白毛馬のソダシ。
直線ではメイケイエールが来るか、と思ったところでソダシがもうひと踏ん張り。サトノレイナスが内から差すか、というところをさらに根性を見せて頑張ったところがゴール。わずか約4cm、ソダシの白い鼻が前に出ていました。ハナ差の接戦の快勝です。
白毛は遺伝の関係から出産頭数も他の毛色と比べると極端に少なく、そのため日本競馬ではこれまでGⅠ勝利はありませんでした。まさにソダシが白毛の快挙を成し遂げた阪神ジュベナイルフィリーズ。偉大な記録の樹立です。
さらに、この日に行われた香港国際競走でも当協会所属の日本馬が大活躍。京雅さんから香港スプリントを制したダノンスマッシュ、香港カップを優勝したノームコアの2頭を祝した和歌が届きました。
香港スプリント 京雅
追ってなほ
思いでのシャティン
ああ親子
万歳悲願
レース勝利で
隠れたメッセージは「おおあばれ ほんこんで → 大暴れ 香港で」です。
追(お)ってなほ(ほ)
思(お)いでのシャティン(ん)
あ(あ)あ親子(こ)
万(ば)歳悲願(ん)
レ(れ)ース勝利で(で)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
昨年は8着に敗れたダノンスマッシュが、海外を含むGⅠ9回目の挑戦でようやく悲願のGⅠ制覇を成し遂げたという和歌。ダノンスマッシュの父ロードカナロアもこの競走を制しており日本馬史上初の香港GⅠの親子制覇。父にとっての思い出のシャティンが、ダノンスマッシュにとっても思い出に変わった瞬間でした。
香港カップ 京雅
異才見た
このラスト良い
来る馬か
出たよ断然
伸び快勝だ
隠れたメッセージは「いこくでの たいかんだ → 異国での 戴冠だ」です。
異(い)才見た(た)
こ(こ)のラスト良い(い)
来(く)る馬か(か)
出(で)たよ断然(ん)
伸(の)び快勝だ(だ)
<京雅さんの和歌【沓冠】の解説>
「究極の普通」という馬名の由来がすでに異才を感じさせるノームコアが、香港国際競走のラスト・大トリの香港カップで戴冠するという和歌。
後方三番手から「最後の直線は奮起して良い伸びだった」と鞍上のZ.パートン騎手が語ったように、伸びて快勝のレースでした。
ご優勝された関係者の皆様誠におめでとうございます。コロナ禍の日本に明るいニュースが届くことは一競馬ファンとしても大変喜ばしいことですね。
次週は2歳牡馬の決戦・朝日杯フューチュリティステークスです。乞うご期待ください!
※ 【沓冠】の解説
和歌の折句の一種。意味のある10文字の語句を、各句の初め(冠)と終わり(沓)に1字ずつ詠み込んだもの。「沓」とは、体の一番下に着けるもので、「冠」とは、一番上に着けるものであることから、「沓冠」といわれる。 平安貴族の「言葉遊び」で、短歌の中に、本文とは違う言葉を忍び込ませて、和歌の表面とは違ったメッセージを密かに伝えているところが、面白いところ。
※歌人“京雅”さん
長く競馬サークルに住みついている覆面歌人。本年から、当協会ホームページで連載開始。渾身の一首をお届けするので皆さんも、是非、謎解きに挑戦してください。