きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2017.6.15

話題満載ロイヤルアスコット

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ご存じのようにロイヤルアスコット競馬は、エリザベス女王がウインザー城から馬車でお出ましになり、初日第1レースのG1クイーンアンSスタートのファンファーレが鳴り響き、特別な5日間が華やかに幕を開けます。今年はそのロイヤルアスコットを象徴する名物レースに、150年以上の 歴史を誇るメルボルンCで一昨年、女性騎手としては初めて優勝したミッシェル・ペインさんが手綱を執ることになったそうです。その後、落馬事故で再起を危ぶまれたこともありましたが見事に復活、オーストラリアからイギリス入りしたペインさんをチャールズ皇太子が出迎え、敬意を表しています。王室主催競馬の広い影響力と重い存在感を感じました。

もともとロイヤルアスコットは、エリザベス女王を象徴的国家元首と仰ぐ世界53カ国(現在)から成るイギリス連邦(コモンウェルス)各国の親善と友好を図るという側面も理念の一つに取り入れられています。連邦非加盟でも縁の深いアメリカや香港も含めて、早くから世界に開かれた国際レースだったわけです。オーストラリアは加盟国にあっては大国中の大国ですから、その国のヒロインに皇太子ご自身が歓迎の意を述べたという図式です。そのペイン騎手は、メルボルンCでは単勝101倍のプリンスオブペンザンスという大穴馬での栄冠でしたが、今回騎乗予定のカスペルスキーも現時点のブックメーカーオッズ67倍と最低に近い人気です。フレミントンの奇跡が再現されるのか?そんな賭けもブックメーカーから発売されるかもしれません。

一昨年新設された3歳限定のスプリントレースのG1コモンウェルスCは、そうした意味ではロイヤルアスコットの象徴的存在です。レース設計にあたっては、短距離王国オーストラリアや香港へのそこはかとない配慮があったのでしょうか?アメリカもウェスリー・ワード調教師を筆頭にスプリンターを中心に毎年ロイヤルアスコットに管理馬を送り込んでおり、今年は去年のロイヤルアスコットでG2クイーンメアリーSを圧勝し、返す刀でドーヴィルのG1モルニ賞を制したレディーオーレリアが再び大西洋を渡ってきます。単なる早熟馬だったのか?真正の名スプリンターとして開花するのか?これも今回のハイライトの一つです。