きょうの蹄音競馬にまつわるちょっといい話

2016.6.6

皐月賞馬の逃走劇

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日曜、東京競馬場では春のマイル王決定戦・安田記念が行われました。単勝オッズは1番人気がモーリスで1.7倍、2番人気がリアルスティールで4.5倍、3番人気がサトノアラジンで5.5倍、以下イスラボニータが11.6倍、ロサギガンティアが19.7倍、フィエロが29.5倍、ディサイファが31.1倍とつづき、香港のチャンピオンズマイルを勝ちマイルG1・4連覇中のモーリスと春のドバイターフを勝ち世界で名を上げたリアルスティールの両馬の凱旋対決や、前走京王杯スプリングカップでレコード勝ちのサトノアラジンの走りに注目が集まったレースとなりました。

勝ったのは8番人気のロゴタイプでした。出走馬が少頭数12頭で逃げ馬不在とあってスタートから先手を奪ったロゴタイプは、道中ゆったりとした流れをつくり、直線に入っても脚色衰えずにそのまま逃げ切っての勝利でした。最初の600m通過が35秒0で、過去のペースと比較すると昨年が600m通過34秒3、ロードカナロアが勝った2013年は33秒9、その前年が33秒8、1000mの通過を見ても昨年が57秒3、2013年が57秒0、2012年が56秒3で流れているのに対して今年は59秒1ですから、いかにロゴタイプが気分よくマイペースで走っていたかが伺えます。道中、モーリスにしろリアルスティールにしろペースが合わずに苦しんでいる様子も見受けられましたから、その消耗が最後の直線でのロスにつながったのでしょう。

ロゴタイプは2013年の皐月賞以来、実に3年2ヵ月ぶりの勝利が大金星となりました。2着に敗れたモーリスは、昨年からつづいていた連勝が 7 でストップとなりました。ただ遠征帰りで万全に体調が戻りきらないなかでの2着ですから、マイル王としての地位はまだ不動といった印象も強くしました。次こそ怪物の雄叫びを轟かせてくれると期待したいと思います。