きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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シーザムーン引退のショッキングなニュースが世界に流れました。さて、凱旋門賞の行方はどうなるのか?

●シーザムーンがどれだけ強かったのか?永遠の謎になってしました。そもそもドイツだけを戦いの場所にしてきたのですから、英愛仏の有力馬との比較の仕様がないのが実際です。これからはバーデン大賞で怪物を撃破した凱旋門賞でのアイヴァンホーの走り、ダービーで戦ったラッキーライオンの英チャンピオンSの走りにドイツの英雄の面影を偲ぶしかありません。過去の大方の日本馬にも同じことが言えます。競馬が馬の価値やレースの価値を競い高めるビジネスであるとしたら、直接対決というのが分かりやすて良いですね。

●それにしてもドイツ馬はご難続きです。一昨年は連覇をめざすデインドリームが逗留先のケルン競馬場の伝貧騒動で移動禁止、レースに出かけられませんでした。昨年は絶好調ノヴェリストが故障で引退、ロンシャンではなく日本に旅立ちました。社台スタリオンで種牡馬入りしたのはご存じの通りです。日本でもメイショウサムソンが全盛期にインフルエンザ禍で出かけられず、悔しい思いをしたことがありました。馬には気の毒ですが、こういうことも含めて競馬なのでしょうね。

●話は飛びますが11月4日のメルボルンC、ブックメーカーの前売オッズで日本のアドマイヤラクティが1番人気を争っています。3200mのハンデ戦、非常に難解なレースで予想も馬券も迷路を徘徊するようなハードさですが、ラクティにはぜひ破格の優勝賞金約3億5000万円をゲットしてほしいですね。この南半球きっての競馬の祭典、デルタブルース、ポップロックの角居厩舎勢がワン、ツーを決めたのは2006年でしたから8年ぶりの快挙になります。バンデともども朗報を待ちたいと思います。

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