きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

今週末のヨーロッパは2014年シーズンを締め括るチャンピオンズデー。マイル、10ハロン、牝馬限定12ハロンと3つのカテゴリーのG1レースを中心に、6ハロンのスプリント、2マイルの長距離G2など各分野で頂点を競う趣向です。ところが今年はマイルの絶対王者キングマン、10ハロンのトップレーサー・オーストラリア、オークスとキングジョージを制した女王タグルーダなど有力馬が早々と引退を決めてしまいチャンピオン不在のチャンピオンズデーになってしまいました。ちょっとガッカリです。

それでもチャンピオンSは古豪シリュスデゼーグルの壁に挑む超新星フリーイーグルとか見所に欠けないのはさすがです。フリーイーグルはキャリア3戦の新鋭ですが、7馬身ちぎった前走G3が2日後の同コース同距離G1愛チャンピオンSより速い時計で俄然注目を集めています。愛1000ギニー馬の祖母の代からモイグレアスタッドファームとダーモット・ウェルド調教師が手塩にかけてきた血統です。ヒーロー、ヒロインの引退で寂しくなった舞台にニュースターが誕生してほしいものです。シリュスデゼーグルは前走で1着入線しながら5着に降着。でも休み明けを叩かれた効果は大きいはずで力に衰えのないところを見せてくれるでしょう。

G2ロングディスタンスSはロイヤルアスコット・ゴールドCの再戦ムードで王者リーディングライト、女王エスティメイトと役者が揃いました。リーディングライトは前走でサッカー英代表の大ヒーローだったマイケル・オーウェンさんのオーナーブリーダー馬ブラウンパンサーの奇襲に思わぬ不覚を取りましたが、距離が伸びれば伸びるほど強い馬です。ここも大本命ですね。エスティメイトは何度かご紹介していますが、エリザベス女王の愛馬です。一昨年のゴールドCを勝っており、男馬に何らヒケを取らない肝っ玉ぶりで非常に人気のあるアイドルホースです。この2強に2戦2勝と売り出し中のフォーゴーティーンルールズがどこまで食い下がるか、面白いレースが見られそうです。

×