きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

新春の中山に舞う妖精

ようこそいらっしゃいませ。

今週は9・10・11日と3日間開催となります。
中山競馬場では3歳牝馬限定の重賞フェアリーステークス(GIII)が予定されています。明け3歳となった若き乙女たちが新春の中山競馬場で激戦を繰り広げます。

1984年に創設された「テレビ東京賞3歳牝馬ステークス」が前身で、1994年に現在の「フェアリーステークス」に変更されました。その後、2009年から1月上旬に移設され、距離も1600mに伸びたことで、フェアリーステークス⇒クイーンカップ⇒桜花賞各トライアルと3歳牝馬クラシック路線が編成されました。
昨年は11番人気のノットフォーマルが優勝し、高額配当での決着となりました。
中山の芝1600mで行われるようになった2009年以降で3連単の配当が10万円を下回ったのは2度のみ。10番人気以下の穴馬が近年でも3回制しているので、波乱の起きやすいレースといえるでしょう。

注目はなんといってもダイワメジャー産駒のクードラパンでしょう。
前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは13着といいところがありませんでしたが、重賞レースに使ったことや強敵に揉まれた経験を活かし、能力を出し切るかが鍵となりそうです。

対するはディープインパクト産駒のリセエンヌ。出走馬の中でも数少ない重賞競走経験馬ですね。父譲りの均整のとれた馬体からくりだされるスピードは侮れません。

他にも中山競馬場では無類の強さを発揮するステイゴールド産駒のコルコバードやチャレンジカップ優勝馬フルーキーの半妹のシーブリーズラブ、凱旋門賞・英ダービーを勝ったワークフォース産駒のダイワダッチェスなど一流の血統背景を持つ馬たちが揃っています。

4月の桜花賞を目標に行われるフェアリーステークス。牝馬クラシックへの前哨戦となる今回、いったいどの馬が主役候補の座を射止めるのか楽しみです。

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