きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今週はアメリカで競馬の祭典・ブリーダーズCが行われます。2日間に13カテゴリーのG1レースが一気に挙行され、その賞金総額は2450万ドル、日本円にして26億円超と大変なスケールです。それはさておき、ファンの関心は不振続きの北米競馬に新たなヒーロー・ヒロインが出現するかの一点にあります。アメリカンドリームが見たいのです。

メインのBCクラシックでは7戦7勝のシェアードビリーフにニューヒーローの期待が集まっています。早くから素質を高評価されていた馬です。怪我で三冠を棒に振りましたが、同じセン馬の先輩であるチャンピオンホース・ゲームオンデュードを引退に追い込む勝ちっぷりを見せ世代交代を宣言しました。無敗馬というのは何にしても魅力です。かつての人気セン馬ジョンヘンリーのようにアメリカ国民を元気づけてくれると良いですね。ライバルも少なくありません。二冠馬カリフォルニアクローム、その三冠への野望をベルモントSで打ち砕いたトゥナリストと個性派揃い。いずれにしても活きの良い3歳馬同士の争いになりそうです。

女王決定戦BCディスタフはケンタッキーオークス馬アンタパブルが一歩リードの格好でしょうか。牡馬相手に一敗地にまみれましたが牝馬同士なら話は別でしょう。リーディングサイヤーのトップを大独走するタピット産駒で勢いを感じさせます。国民的アイドルホースだったA.P.インディの系統で親しみを持たれてもいるようです。それにしても今年はA.P.インディの息子や孫世代の種牡馬が頑張っています。これがアメリカ競馬復権の狼煙になると良いのですが。

2歳王者の座を争うBCジュベナイルはアメリカンファラオの評判が高いようです。この馬、日本に来ているエンパイアメーカーの息子パイオニアオブザナイルの初年度産駒ですね。大河ナイルを制して皇帝(ファラオ)にのし上がるサクセスストーリーが現実になるのでしょうか。

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