きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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ブリーダーズCの話題をお届けしています。ダートはともあれ、芝のレースとなると欧州勢が大威張りですね。ここ10年、BCターフはアメリカ馬が2勝8敗、BCマイルはフランスの女帝ゴルディコヴァに3連覇を許すなど散々でしたが、この2年はワイズダンが反撃の連覇を決めました。しかしそのワイズダンが無念の骨折、今年は劣勢に立たされるかも。

さてBCマイルですが、凱旋門賞馬トレヴと同じ勝負服のトロナドがオッズ2倍見当の本命。今年もビッグレースを勝ちまくったハムダン殿下のムスタジーブ、ゴルディコヴァを所有したシャネルオーナー・ヴェルテメール家のアノディン、アガ・カーン殿下のヴェーダ、名門ニアルコスファミーのカラコンティと有力馬の顔ぶれはロンシャンやアスコットの馬主席が引っ越してきたよう。日本つながりはカラコンティ、母父サンデーサイレンスの血統で白老ファームの生産馬です。生産者賞で日の丸を上げてくれると嬉しいのですが。

快進撃が止まらないガリレオ産駒、先週もアデレイドがオーストラリアでG1勝ちを積み上げました。BCターフはマジシャンとテレスコープがさらに貪欲に勝利をめざします。復調の兆しを見せているモンジュー産駒のお転婆娘チキータが不気味かも。サッカーの元イングランド代表マイケル・オーウェンさんのオーナーブリーダー馬ブラウンパンサーも駆け付けて話題性の高いメンバー構成です。

最後に帰国子女のお話。BCターフスプリントの本命馬ノーネイネヴァーはレッキとしたアメリカ産のアメリカ調教馬。でもキーンランドでデビューして大西洋を渡りロイヤルアスコットのG2ノーフォークSを制し、次はドーヴァー海峡を超えてフランス・ドーヴィルのG1モルニ賞まで無傷の3連勝。ヨーロッパ勢の侵攻に対する防波堤どころか海の向こうへ殴り込みをかけた格好です。こういうタイプもみんな好きですよね。

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