きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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今年のクラシック戦が幕を閉じ、今週はいよいよ3歳馬と古馬とが激突する天皇賞(秋)が予定されています。JRAのG1競走の中でも最も伝統と格式のあるレースで、今秋で150回目の節目を迎えます。春に開催される3200mの長距離レースに対し、秋は2000mと中距離戦線における最強馬決定戦として知られています。今回も6頭のG1馬が出走を予定しており、豪華なメンバーが揃っています。

注目は2012年に牝馬三冠を達成、そして同年のジャパンCを制し、堂々の年度代表馬に選出されたジェンティルドンナでしょう。2013年にも強豪集うジャパンCを制し、史上初の連覇を達成すると5歳となった今年は遠くドバイの地で昨年2着のリベンジとなるドバイシーマクラシック優勝を成し遂げました。帰国後の宝塚記念では9着と本来の姿が見られませんでしたが、夏を休養にあて、心身ともに万全の態勢で臨む今回は、秋の楯に最も近い馬となりそうですね。

この女王に待ったをかけるのが春の楯を2連覇した古豪フェノーメノや3歳世代を代表する強豪馬で〔6・2・0・0〕と全て連対をキープしている皐月賞馬のイスラボニータ、昨年の菊花賞を圧巻の走りで制し、クラシック最後の一冠を手にしたエピファネイアなど、いかに有力視されているジェンティルドンナでも気の抜けない厳しい一戦になるような気がします。過去の優勝馬には歴戦の名馬の名がずらりと連なっています。

節目となる今回、その名を歴史に刻むことができるのは一体どの馬になるのでしょうか。約2分間の熱き戦いから目が離せなくなりそうです。

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