きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

モーリス、マイルG1春秋連覇

ようこそいらっしゃいませ。

日曜は京都競馬場でマイルチャンピオンシップが行われました。勝ったのはモーリスでした。春に安田記念を制してマイル王に輝きながらも、直行が懸念されて僅差の4番人気でしたがなんのその。道中中団からレースを追走し、直線で堂々と抜け出して最後は2着フィエロに1馬身1/4差をつけての完勝でした。1000m通過が59秒とスローペースとなり、究極の決めて勝負となった直線では33秒1の末脚を披露。当初は毎日王冠からの始動予定だったものの回避。再調整を余儀なくされ安田記念からの直行となったものの、ただただ強い、そのひと言のレース内容でした。安田記念とマイルチャンピオンシップ制覇は史上10頭目、同一年での連覇は2007年のダイワメジャー以来となる史上6頭目の快挙になります。モーリスは今年1月に再始動してからこれで5戦5勝となりました。

天皇賞(秋)3着からマイル路線にやってきて1番人気に支持されたイスラボニータは、スタート後やや出遅れ、直線では馬場内から伸びてきたものの届かず3着止まりでした。また昨年の2着馬で2番人気のフィエロは昨年同様に2着、ラキシスの全弟のサトノアラジンは最後の直線で末脚を披露し才能の片鱗を魅せたもののイスラボニータとの写真判定の結果4着、また3歳牝馬のアルビアーノが5着に入り来年のヴィクトリアマイルが楽しみになる走りを披露しました。

それにしても今年のマイルチャンピオンシップはモーリスのその強さに驚かされたレースとなりました。これでマイル路線はモーリスが中心となって牽引していくのでしょう。絶対王者不在だったマイル路線に不動の王者が刻まれました。

月曜祝日は東京競馬場で東京スポーツ杯2歳ステークスが行われます。2戦2勝中のプロディガルサンとロスカボスの激突。牡馬に1頭だけ混じった牝馬アグレアーブルがどんな走りを見せるかなど、将来を見据えた見どころ多いレースとなりそうです。

×