きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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昨日の京都・梅花賞2400mをレッドルーラーが力強く勝ち、クラシック戦線に名乗りを上げました。2分27秒6と勝ち時計は平凡に映りますが、3歳のこの時期、初距離などを考えれば及第点でしょう。大砲ルーラーシップが抜けたキングカメハメハ産駒ですが、コディーノ、本馬と今年はかなり層が厚そうです。

本馬の母であるガゼルロワイヤルは1勝馬の身ながら、英オークス、ヴェルメイユ賞をともに2着して、牡馬相手のサンクルー大賞でも3着に健闘しています。一流牝馬の領域に達しているサラブレッドです。

母父ガルドロワイヤルは同期の凱旋門賞馬サガスに歯が立たず地味な競走成績しか残せませんでしたが、種牡馬としてはローエングリンの母となるカーリングなど一流牝馬を輩出、母父として影響力を今に及ぼしています。

ガルドロワイヤルは名馬ミルリーフの直仔ですから、このローエングリンと同じくレッドルーラーはミルリーフ5×3のクロスを持っています。英ダービー、キングジョージ、凱旋門賞のいわゆる欧州三冠を史上初めて制した底力にあふれスタミナに富んだ血統です。

ローエングリンはムーランドロンシャン賞2着などマイラー色が強く産駒に素晴らしいスピードを伝えています。でもレッドルーラーは中長距離で本領発揮しそうな雰囲気です。ダービーに向けて不気味な伏兵が登場しましたね。

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