きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

母の夢が正夢に

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先日大井競馬場で3歳砂の王者を決めるジャパンダートダービーが行われました。当日は雨。水が浮くほどの不良馬場となったレースで、JRAからはクロスクリーガーにノンコノユメ、ライドオンウインド、ディアドムス、ポムフィリア、マイネルサクセサーが参戦。1番人気は伏竜ステークス、兵庫チャンピオンシップを勝って挑んだクロスクリーガーで、2番人気は青竜ステークス、ユニコーンステークスを連勝で参戦したノンコノユメ、3番人気は前走鳳雛ステークスを勝利しての参戦となるライドオンウインドと人気がつづいてのレースとなりました。

勝ったのはノンコノユメで、2着に入ったクロスクリーガーには2馬身半差をつけての完勝でした。
レースを振り返ると、スタートから先手を奪ったクロスクリーガーがマイペースでレースを運び直線に入っても手応え十分で持ったまま。直線で後続との差が広がりクロスクリーガーがこのまま独走かと思われたところで、ノンコノユメが後方から迫り、残り100mで一気に捉えての勝利でした。4コーナー付近ではクロスクリーガーとは6、7馬身ちかく差があるポジションからの差し切りでした。上がりタイムを見ても、クロスクリーガーの38秒7に対してノンコノユメは37秒3。ノンコノユメの強烈な末脚にはただただ驚くばかりでした。

ノンコノユメは父トワイニング、母ノンコ、母父アグネスタキオンの血統です。馬名の由来は、ノンコの夢。母名より連想された名前です。母の夢が正夢になりました。秋にはどんな走りを魅せてくれるでしょうか。これからの成長がさらに楽しみになってきます。

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