きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

天皇賞(春)と外国馬

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今週日曜は京都競馬場で天皇賞(春)が行われます。
長らく出走資格は内国産の牡馬・牝馬のみに限定されていたレースですが、2000年に初めて外国産馬に門戸を開放。当初2頭だった外国産馬の枠は2002年に最大4頭になり、2004年秋からは最大5頭までに枠を拡大され、2007年からは9頭まで出走枠が拡大されました。また翌年からはセン馬も出走可能となっています。

その天皇賞(春)に外国から初めて参戦したのは2005年のマカイビーディーヴァでした。マカイビーディーヴァはオーストラリアの長距離タイトルを総なめにしてきた牝馬で、天皇賞(春)への来日時には最強の女傑と謳われ当日は日本での実力未知数ながらも単勝2番人気まで支持されたほどでした。天皇賞で初の外国馬の出走。長距離G1で最強の牝馬とあってどんなレースを魅せるのか、期待半分不安半分でレースを見ていました。そのマカイビーディーヴァでしたが、レースでは後方追走。直線でも伸び切れずに結果7着でした。

外国馬へ門戸を開放した天皇賞(春)ですが、マカイビーディーヴァへの期待と結果がその後の外国馬出走への流れを作られてしまったようにも思います。その後、イギリスのレッドカドーが2013年の天皇賞(春)で3着に入ったものの、ゴール前で日本の長距離馬と叩き合いとなるような馬の来日までには至ってません。
この流れに風穴をあけるような外国馬の出走を期待したいところですが、今年はブラウンパンサーにレッドカドーがレースを辞退し出走ゼロとなりました。外国の長距離馬が天皇賞(春)で当たり前のように好走するようになったときこそ、本当の意味での国際交流競走となるのでしょうが、そこまで到達するにはまだまだ時間がかかりそうです。

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