きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ドバイからの招待状

ようこそいらっしゃいませ。

ヤキモキさせられましたが、やっとゴールデンバローズにUAEダービーの招待状が届いたようです。大方のファンの気持ちは、バローズ=3歳最強ダートホースなのですから、アメリカ生まれでも彼こそ日の丸代表にふさわしいと思っています。世界中から素晴らしい資質を秘めたサラブレッドを見つけ出してきて、育て上げ鍛え上げ世界の舞台へ送り返す、そんな新しい形の競馬のあり方がファンには当たり前のこととして認知されてきているんですね。こうした新潮流はカジノドライヴのアメリカ遠征が最初だったでしょうか。あれから7年、世界も随分と狭くなったものです。インターネットなど情報環境の急速な進化の影響が大きいいのでしょうが、地球規模でのファンの意識の変化、それをしっかり受け止める関係者の努力によって、競馬が新しく大きく変わろうとしています。

今回のUAEダービーも相当にワールドワイドです。先だってウルグアイの歴史的名馬インヴァソールのお話をしましたが、そのウルグアイから10戦10勝でインヴァソール以来の三冠馬に君臨したサーフィーバーという馬がやって来ます。同じ南米のアルゼンチンのガリカドも3戦3勝で底を見せておらず、前評判も相当に高いようです。先日のUAEオークスの勝ち馬ローカルタイムも5戦4勝で勢いに乗っています。G3ながら例年それなりに強い馬が参戦する故国イギリスのオーソーシャープSも勝っており、牝馬と侮れないかも?

これだけの優駿勢と一緒に走れるゴールデンバローズたち日本代表馬は幸せです。来年4月以降には海外馬券の発売が実施されます。そもそもドバイは宗教上の理由から馬券が発売されていないので、どうなるか分かりませんが、ビッグイベントの観戦料としてちょっぴり馬券を買う楽しみも増えますから、競馬の新潮流の拡大ということも含めて、いっそう多くのファンを魅了していけば良いなと思っています。

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