きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ようこそいらっしゃいませ。

今週は2歳牝馬女王決定戦の阪神ジュベナイルフィリーズ。未格付けながら重賞アルテミスSが創設されたこともあって、賞金順位の上位勢は手厚くなった感じです。その分、1勝馬には厳しい抽選の門がそびえています。

キャリア1戦のオツウが注目を集めています。父ハーツクライ、母父がトウカイテイオーという血統で、母の全兄にマイルチャンピオンSのトウカイポイントがいます。兄はせん馬のため種牡馬になれませんでしたが、妹はシンボリルドルフ、トウカイテイオーと続く日本競馬の宝物のような血統を後世に繋いでくれました。先の話になりますがオツウにも大事な仕事が待っています。

馬名は宮本武蔵の恋人お通にあやかったものでしょうが、そう言えばルドルフ、テイオー親子には孤高の剣士といった武蔵風のイメージが漂っていましたね。

オーナーはアニメ作家として高名な大和屋暁(ぎょう)さん。お父さんの大和屋竺(あつし)さんもルパン3世の脚本家です。暁さんはハーツクライの一口会員だったのですが、引退後は産駒のジャスタウェイを個人所有することになります。アーリントンCを勝ち、G1初挑戦の天皇賞秋が小差の6着、今週土曜の朝日チャレンジCでは人気の一角を占めます。

暁さんの2頭目の愛馬が、これもハーツクライ産駒のオツウ、この血によほどの思い入れがあるのでしょうね。現時点で20分の5という高い抽選のハードルを飛び越えて大きく羽ばたいてくれれば良いと思っています。

さて、第3回有馬記念プレミアムレセプションですが、司会にタレントの優木まおみさんをお迎えすることになりました。優木さんには昨年もご出演いただき、会場に華やかな空気を醸し出していただきました。人気番組『みんなのKEIBA』司会はもうすぐ3年目、競馬の伝道師として多様な場で活躍されています。出走馬ジョッキーとどんなやり取りがあるのか、ここも見逃せないポイントになりそうです。

×