きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

夏の飛躍を夢見る乙女たち・クイーンステークス

7月31日は、飯田雄三 調教師、大根田裕之 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

今週は、土曜日に新潟競馬場で障害重賞・新潟ジャンプステークス(J・GIII)が、日曜日には、函館競馬場でクイーンステークス(GIII)が行われます。

クイーンステークスの歴史をひも解くと、1953年の創設から、施行競馬場やその役割を変えながら変遷してきたことが明らかになります。創設当時は東京競馬場での施行でしたが、3年後には中山開催に変更。さらに2年後には東京に戻るなど、東京と中山を行ったり来たりしながら、1980年から1999年までは中山競馬場の牝馬重賞として定着しました(1988年だけ新潟開催)。1995年にはGI・エリザベス女王杯のトライアル競走に指定され、さらに翌年には、現在、秋の牝馬クラシックレースとして定着した秋華賞(GI)が創設されると、今度は秋華賞トライアル競走と役割を変えていきました。

そして、北海道シリーズとしてスタートしたのは2000年。この年の優勝馬は後にGIを制覇するトゥザヴィクトリーでした。その後もクイーンステークス勝ち馬には、ヤマカツスズラン、アヴェンチュラ、アエロリット、ディアドラといったGI馬たちが名を連ねます。さらに、2006年の優勝馬デアリングハートは昨年、無敗で牝馬三冠の偉業を達成したデアリングタクトの祖母にあたるなど、牝系の広がりの点でも今後、益々注目を集めるレースといえそうなのが、このクイーンステークスです。

今年はオリンピックにより番組編成が例年と異なり、函館競馬場での開催となります。函館競馬場で開催された2013年は当協会所属ユアストーリー様のアイムユアーズが優勝。今年、当協会からはイカット、サトノセシル、ドナアトラエンテの3頭が出走予定。ドナアトラエンテのオーナー(有)サンデーレーシング様は「前走の福島牝馬ステークスでは惜しくもハナ差の2着でした。前走後も順調に調整されており、重賞初制覇を期待します」とコメントをくださいました。
夏の北海道から飛躍を夢見る乙女たちが集結するクイーンステークス。是非、お楽しみください。

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