きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

最強古馬vs3歳無敗馬

11月29日は、伊藤 大士 調教師の誕生日です。誕生日おめでとうございます!
ようこそいらっしゃいませ。

日曜は、東京競馬場でジャパンカップ、阪神競馬場で京阪杯が行われます。今年のジャパンカップは、GI・9勝目を狙うアーモンドアイ、無敗牡馬三冠コントレイル、無敗牝馬三冠デアリングタクトの3頭が激突。土曜時点でのオッズは、アーモンドアイ2.2倍、コントレイル3.1倍、デアリングタクト3.5倍、グローリーヴェイズ19.2倍、カレンブーケドール21.4倍、ワールドプレミア35.0倍、キセキ43.0倍、ウェイトゥパリス84.8倍、ユーキャンスマイル92.0倍、マカヒキ147.9倍、ヨシオ163.1倍、ミッキースワロー164.6倍、クレッシェンドラヴ241.1倍、パフォーマプロミス261.3倍、トーラスジェミニ303.7倍と、今回のレースでラストランとなるアーモンドアイがわずかに3歳三冠馬を抑えて1番人気となっています。
最強古馬と3歳無敗三冠馬牡馬、牝馬の最初で最後の激突が行われようとしています。

最強古馬vs3歳無敗馬というと、思い出すレースがあります。1998年10月8日。いまでも語り継がれるそのレースでは、他馬を圧倒的スピードで凌駕しつづけるサイレンススズカと、無敗の3歳馬エルコンドルパサー、グラスワンダーと激突。わずか9頭立てながらも東京競馬場には13万人の観衆が集まり、三強馬の激突に酔いしれました。あの日のレース前、それぞれの馬に肩入れし、我が想いを寄せる馬こそが最強、そう信じつつもレースの結果によって知らされる現実にどこか怯える感情とが入り混じり、レースのファンファーレを迎えたことをいまでも思い出します。

それから22年が経ちました。またこうしてこれから先、何年も語り継がれるであろうレースを観れることは競馬ファン冥利に尽きます。あの日の三強激突を思い出しつつ、今日このジャパンカップも我が記憶に刻みたいと思います。

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