きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

ドバイに日本馬初見参!

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熱戦が続いているドバイワールドCナイトの前哨戦シリーズ・ドバイカーニバルですが、昨夜はメイダン競馬場でG3UAEオークスが行われ日本調教馬が今季のドバイ初お目見えをしました。ドバイではアルマクトゥームチャレンジ・ラウンド3をレッドディザイアで、UAEダービーをラニで勝っている松永幹夫厩舎のセランがその馬です。彼女はUAEオークス、UAEダービーをステップにアメリカのケンタッキーオークスを目標にドバイに乗り込みました。UAEオークスのブックメーカーでは6頭立ての2番人気に支持されていました。(ドバイでは宗教上の理由で賭事は禁止されており、イギリスなどの海外ブックメーカー、特定レースに限りJRAに馬券発売が認められています)

レースは、3番人気のダウンオンダバイユーがハナを切り、UAE1000ギニーを勝って1番人気に支持されているドバイラヴが2番手に付けました。セランは初体験のナイター競馬に戸惑ったのか、ゲートが悪くその後ろから追いかける展開です。逃げ馬は気分良くマイペースで駆け、後続は早々と鞍上の手が動いて差を詰めにかかりますが、逆に突き放されて、直線は逃げるダウンオンダバイユーの独走劇。ゴールではドバイラヴに18馬身半という恐るべき大差がついていました。セランはさらに4馬身半遅れて3着のゴールでした。レース中に鼻出血していたようで残念な結果に終わりました。

ダウンオンダバイユーは半姉ポーラーリヴァーがUAEオークスを勝っており姉妹制覇を実現したことになります。姉は次走でUAEダービーに挑戦、ラニの2着に食い下がって見せた女傑でした。セランの松永師にとってみれば、ラニの仇討ちを妹にーされた想いでしょうか?いろんな話題を生みながら、本番に向けて盛り上がっていくドバイカーニーバルも、3月7日の予定されているG1レースも準備された「スーパーサタデー」でクライマックスを迎えます。ここで本番の勢力図がほぼ浮かび上がって来ます。本番4レースの日本での馬券発売も決まり、ドバイカーニバルから目が離せません。

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