きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

混戦菊花賞

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10月19日にオーストラリア・コーフィールド競馬場でコーフィールドカップ(G1)が行われました。日本からは4歳馬メールドグラースが出走しました。後方2番手から最終コーナー手前でまくり、大外から豪快に抜け出して優勝。初のG1タイトルを手にしました。
メールドグラースは父ルーラーシップ、母父サンデーサイレンス、母グレイシアブルーの血統です。3歳時はクラシック未出走。今年1月の4歳以上1000万下戦を勝ち上がり、そこから尼崎ステークス、新潟大賞典、鳴尾記念、小倉記念と連勝。今回6連勝でのG1勝利となりました。それにしても初の海外遠征だったにも関わらず、驚くほどの強さでした。同レースは2014年にアドマイヤラクティが勝っており、5年ぶりの日本馬勝利でした。次走はまだ未定のようですが、2400mをこなしたことでジャパンカップへ参戦するようであれば、秋競馬の楽しみがさらに広がりそうです。

日曜は京都競馬場で菊花賞が行われます。3歳クラシック最終章です。土曜時点での上位人気は、ヴェロックスが2.7倍、ワールドプレミアが5.7倍、ニシノデイジーが6.3倍、ヒシゲッコウが8.0倍、ホウオウサーベルが11.4倍、ザダルが13.4倍、レッドジェニアルが18.3倍で、以下20倍を超えるオッズで各馬がつづいています。
今年の牡馬クラシック戦線は、皐月賞がサートゥルナーリア、日本ダービーがロジャーバローズが王座を手にしました。そのサートゥルナーリアは神戸新聞杯から天皇賞(秋)へ、ロジャーバローズは日本ダービー後に屈腱炎で引退となり、先週の秋華賞同様、春のクラシック馬未出走で競われることとなりました。

3歳新王者をめぐり、今年の菊花賞は混戦模様です。皐月賞2着、ダービー3着のヴェロックスが悲願のクラシック制覇なるか、それとも他馬が最後の一冠を手にするのか、淀の長編に今年刻まれるその名に注目したいと思います。

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