きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

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京王杯2歳Sは完成度の高さを競うレースだと書きました。それならモンストールの能力が高そうだなぁ、新潟2歳Sで魅せた末脚の確かさは若駒離れしてましたからね。

この完成度を上回る潜在能力の持ち主はいないか?エーシンブラスターにちょっと注目しています。デビュー戦の未勝利(ダート1000m)勝ちの後に、芝の方が走るんじゃないか、みたいなことを少し書きました。今回は相手も強いのですが、その分、馬券的には美味しい?

少しおさらいをすると父スキャットダディは、2歳時に4つのG1を含み7戦7勝のヨハネスブルグ産駒でヘネシー、ストームキャットからストームバードへ遡ります。ストームバードも2歳時は5戦5勝の完璧な走りを見せています。

エーシンブラスターはミスプロ、ストームキャットをはじめ実に様々なクロスを体内に張り巡らしていますが、曽祖母オシアナはこのストームバードの全妹でこの全兄弟クロス5×4×3の持ち主でもあります。

また母父テールオブザキャットの母ヤム4×3もあります。この母父はアメリカの芝チャンピオン・ジオポンティなど芝で軽快な走りを見せる産駒を輩出しています。見るからにバリバリのアメリカ血統に思えるのですが、実は芝に対する高い適応力を秘めているようなのです。

スキャットダディは現2歳が初年度産駒になりますが、欧米で良い仔を出し、多くは芝を得意としているようです。いや、むしろ芝でこそみたいな産駒が多いですね。距離もマイルくらいまでは守備範囲でしょう。既走馬相手に堂々と渡り合ったデビュー戦の内容からも大駆けに期待したくなる1頭ではあります。

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