きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

上がり馬、一閃

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日曜阪神競馬場ではローズステークスが行われました。台風の影響も懸念された中で、天気は曇り。良馬場でのレースとなりました。春の女王ソウルスターリングの別路線による空位となった女王を目指しての前哨戦で、オークス上位馬に皐月賞参戦で話題を振る舞ったファンディーナも参戦と、本番さながらの豪華なメンバーが勢揃い。1番人気ファンディーナ、2番人気モズカッチャン、3番人気リスグラシュー、4番人気レーヌミノル、5番人気ミリッサとここまでが10倍を切るオッズで並んでのレーススタートとなりました。

勝ったのは8番人気のラビットランでした。スタートから道中は後方で待機し、直線大外に持ち出して残り200mを切ったところで電撃一閃での差し切り勝ちでした。上がりタイムは33秒5。春の有力馬を遥かに上回る差し脚での勝利でした。ラビットランは父タピット、母父ディキシーランドバンドの外国産馬です。デビューから3戦はダートで走り、前走3歳500万下で初の芝レースを体験。上がり33秒0で古馬を破り、今回のローズステークスでの初重賞制覇となりました。前走に引き続きの上がりタイムで、芝は2戦2勝。今回結果を出し春の主役を一気に蹴り落とした、そんな印象を強く受けた走りでした。

2着には6番人気のカワキタエンカが入りました。1000m通過を58秒6のペースで逃げて、先行勢が次々と直線で沈んでいく中、最後まで粘りきった走りには驚かされました。本番でもあっと言わせる逃亡劇を魅せてくれるかも?

今回上位人気だった馬ではファンディーナが6着、モズカッチャン7着、レーヌミノル9着、ミリッサ4着で、唯一リスグラシューが3着と馬券圏内に入った結果となりました。

ローズステークスでは春の主役馬を抑え新たなヒロイン候補が誕生となりましたが、月曜(祝)のセントライト記念はどうなるでしょうか?

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