きょうの蹄音 競馬にまつわるちょっといい話

金杯で乾杯!

ようこそいらっしゃいませ。

新しい年が開けるたびに、今年こその思いを胸に競馬ファンは中山競馬場へと急ぎます。今年で66回目ですから、もう半世紀を軽く越える風雪を積み重ねた新春の風物詩です。ところが今年は例年にも増して、中山金杯の重みがズシリと重量感のあるものになりました。言うまでもなく、春先の大阪杯がG1に昇格が引き金になっています。従来は馬券的興味満載の荒れるハンデ重賞のイメージが色濃かったのですが、今後は新設G1への登龍門としての役割を担うようになります。

当然、その延長線上には2月開催のG2中山記念がデンと控えていて、中山競馬は春の中距離王への王道ステップとして存在感を増していくことになります。そうでなくても中山記念は、ドバイカーニバルへの一里塚として日本ホースマンの間に定着してきています。その先のゴールデンウィークに行われる香港国際G1シリーズも視野に入ってきます。中山を制するものが世界を制す、そんな新格言が生まれるかもしれません。

いずれにしろ、一つのG1が新設されたことで競馬の風景がガラリと変わっていきます。端的に言って、競馬が面白くなります。JRAは『レースの迫力』『馬の美しさ』『推理の楽しさ』をコンセプトに番組編成を行っていくそうです。ぜひそう願いたいものです。世の中、先行き不透明なことだらけですが、競馬くらいは明るく楽しく、面白いものであってほしいと思うことしきりな新春です。

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